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【初心者向け】Web担当者が身につけておきたい知識とスキル

コーポレートサイトやオウンドメディアなど自社サイトの運用や企画を行う「Web担当者」。企業と顧客をつなぐWebサイトのクオリティや方向性を左右するポジションであり、社会の中でデジタルの価値向上に伴ってその重要性が高まっています。
Web担当者の業務内容、必須スキルに明確な定義はとくになく、企業によってはまったくの未経験者が就任することも少なくありません。一般的に、Web担当者だからといってWeb制作のスキルが必要というわけではありませんが、それでも一定程度の知識や情報は求められるもの。
そこで今回は、“初めてWeb担当者になった方”が身につけておきたい知識とスキルをご紹介していきます。突然Web担当者に任命されても大丈夫なように、この記事を読んで備えておきましょう!

まずは知っておきたいWeb担当者の役割について

冒頭で触れたように、今や一般的なポジションとなったWeb担当者ですが、実際のところ明確な定義はないのです。担当部署も、広報部門が担当する場合もあれば、マーケティング部門や経営企画部門が担当するケースもあり、企業によって様々です。それでも行うべきことは概ね共通しており、ざっくりと以下のような役割を担うことになります。

Web担当者の主な役割】

(1)自社サイト(SNS等のデジタルマーケティングツールを含む)を通じたゴールの設定と、ゴール達成のためのKPIや方針の策定

(2)自社サイトの更新・運用・企画立案の実行

(3)自社サイトの運用や企画立案のための社内外との連絡・調整

Web担当者の最も重要な役割は、Webサイトを通じて達成したいゴールを設定することです。売り上げアップ、認知度の向上、ブランド価値向上など、企業によって定めるべきゴールは異なりますし、ゴールによって取るべき施策は変わってきます。したがって「Webサイトを通じて何を成し遂げたいのか」を言語化し、社内で共有することがWeb担当者の重要な役目です。

ゴールの設定ができたならば、その達成のために必要なKPIや方針の策定を行います。(2)以降は実務的な領域となり、自社のゴールや各種KPIを達成するための日々の更新作業やコンテンツ企画案の策定、それらを実行するために社内の関係者や、社外のパートナー企業との連絡・調整を行います。

もし自分一人で会社のサイトを担当するとなっても、採用コンテンツを作る場合は人事部、サービスページを改定する場合は営業部…など、他部署や現場の方と連携をしなければ、効果的なサイトは作れません。他者とのコミュニケーションがとても大切です。

こうした役割を一言で表現すると「Web担当者は自社サイトの旗振り役」と言えるでしょう。

Web担当者が身につけておきたい8つの知識・スキル

では、役割を遂行するためにWeb担当者にはどのような知識やスキルが求められるのでしょうか。細かく分類していくと、8つの知識・スキルが上げられますので、この項でそれぞれ紹介していきます。

なお、もともとこれらの知識・スキルを備えている人でないとWeb担当者になれないわけではありません。業務を通じて少しずつ体得していく人の方が一般的と言えます。
また、Webサイトの制作や運用業務は専門的な知識が必要な場合も多く、外部のプロの力を借りたほうが効率化して、効果的に行える業務もたくさんあります。

したがって、Webサイトの制作方法、各種ツールの使い方、アクセス解析や広告運用の方法などに関しても、Web担当者が詳細まで把握する必要はありません。
言葉や数字が意味するものを大まかに把握し、外部パートナーとコミュニケーションが取れ、まずは社内に説明できるレベルに達することができれば十分なのです。

(1)自社サイトの概要

Web担当者が詳細まで把握する必要はない」と書きましたが、自社サイトの概要については、Web担当者が誰よりも深く理解しておく必要があります。
例えば自社サイトのターゲット、目指すべきゴール、導入しているツール、サーバやドメインに関する情報、コンテンツの方針など、どのような考え、背景があって現在のサイトがあるのかといったことについてです。
その他にも、自社がWebにかけている予算、過去のアクセス情報、これまでに実施したWebキャンペーンや広告施策とその効果など、わかる範囲で情報を集めておくことができると、新しい企画を立てたり、新たな目標設定をしたりする際に役立つでしょう。また、直接Webサイトに関係はなくとも、社内の承認フローや、コンテンツ制作のために必要な他部署の情報などは、外部パートナーでは知り得ることが難しいものです。そのため、この領域はWeb担当者がリードするものであると知っておいた方がいいでしょう。

(2)Webサイトの作り方に関する知識

Webサイトは、デザイン、コーディング、システム開発などを経て制作されます。それぞれ専門知識と技術が求められるものですが、Web担当者がこれらを細かく理解しておく必要はありません。ただし、それぞれの領域でどのような技術が用いられ、どのような工程で進んでいくかということには関心を寄せていく必要があります。大枠だけでも知っておかなくては、パートナー企業から提出される制作スケジュールや見積もりが正しいものかどうかわからなくなってしまうからです。

アリウープではこのような工程でお手伝いすることが可能です。

(3)Webサイトの集客方法に関する知識

Webサイトは制作して終わりではなく、サイトに訪れる人を増やし続けるために、サイト運用が大切になります。
集客方法としては、SEOを意識した制作、定期的なコンテンツ更新、キャンペーンや広告の展開、SNSなど他媒体を通じた誘引など、様々なものがあります。いずれの方法も専門知識が求められるものですし、掛かる費用も、成果を発揮するまでに要する時間も異なります。そのため、いざ実施するとなれば、専門家の力を借りるべきです。ただし、その前段階としてWeb担当者は、それぞれがどのような特徴を持っているのかを把握し、自社にはどの手法が適しているかは考えておいたほうが良いでしょう。

(4)アクセス解析に関する知識

アクセス解析とは、ユーザーがどのような経路でWebサイトに訪れているのか、Webサイトに訪れたユーザーがどのようにWebサイトを見ているのか、といったことを把握することができる技術です。前述の集客施策を行う際、切っても切れない関係です。
この技術を身につけていくと、Webサイトを始め企業や商品・サービスの長所と短所を把握し、伸ばすべき領域や改善ポイントを明確にできるので、ビジネスを展開する上で非常に重要なものだと言えます。

ここで昨年から話題になっているGA4Googleアナリティクス4)について触れておきます。
アクセス解析を行う上で基本ツールといえるのが、Googleのアクセス解析ツール「 GA4Googleアナリティクス4)」です。
もともとGoogleはユニバーサルアナリティクス(UA)というアクセス解析を提供していましたが、UA20237月を持って提供が停止され、以降アクセス解析はGA4を用いていくことになります。当然機能などはこれまで以上になるものの、使用方法が従来のUAとは異なる部分も多いため、現在、多くのWeb担当者がGA4に対する理解を深めようとしているのです。

アクセス解析は資格があるほどの専門領域ですから、知識と技術を身につけるには相応の時間と努力が必要となりますので、実際の作業はプロに依頼している企業が増えています。
ただし、専門領域とはいえ外部に丸なげでは正しい施策が行えません。外部パートナーと会話をしたり、社内に説明をしたりするために、アクセス解析の重要な指標や関連用語などの基礎知識は身につけておきましょう。

(5)セキュリティ関連の知識

Webサイトの価値や利便性が高まる昨今ですが、重要度が上がるということは、何らかのトラブルが生じたり、悪意のある第三者からの攻撃を受けたりすると、多大なダメージを被ることも意味します。したがって、Web担当者にはセキュリティ対策の知識も求められます。

とはいえ、実際にセキュリティを強固にする方法も、トラブルが起こった時の対処法も、高度な専門知識と技術が求められるものです。
Web担当者が全て理解するのは難しいですが、自社ではどのようなセキュリティ対策を施しているのか、万が一トラブルが発生した際には誰にリカバリーを依頼すべきかといった現状把握や、世の中にはどのようなリスクがあるのかといったことは把握しておきましょう。

また、技術的なリスク以外にも、昨今ではWebコンテンツやSNSでの発信情報の中でコンプライアンス意識が欠如していたことがきっかけで炎上につながるケースも少なくありません。
そのような事態を引き起こさないためにも、コンプライアンスに関する情報を身につけて社内の認識として皆で共有しておくのが良いでしょう。

(6)Webトレンドに関する知識

Webはとても移り変わりが激しい世界です。コンテンツやデザイン、プロモーション手法、使用されるツールなど、そのトレンドは目まぐるしく変化していきます。(3)に記載したSEO対策もGoogle側が評価する指標がたびたび変わったりするように、去年やっていたことが、今年は古い対策になっている!という場合もありえるのです。

もちろん必ずしも流行りに乗る必要はありませんが、その時々のトレンドは押さえておくと、コンテンツの案出しの際などに役立つでしょう。

(7)プロジェクトマネジメントに関するスキル・知識

Webサイトの運用と聞くと、細かな更新作業を行うイメージがあるかもしれません。しかし、ここまでに紹介してきたように、ゴールを定め、その達成のために社内外の関係者と連携し、スケジュールや予算管理など、舵を取っていくことがWebサイト運用の本質なのです。したがって、Web担当者はひとつのプロジェクトを運用するプロジェクトマネージャーとも言うことができるため、プロジェクトマネジメントに関するスキル・知識を身につけておくと、より良い運用を実行できるでしょう。

■プロジェクトマネジメントのについての記事はこちらから
プロジェクトマネジメントを失敗に陥らせる2つの罠

(8)サイト運用に必要なツールの操作方法

Webサイトの運用は、コンテンツ更新に必要なCMSや、アクセス解析を行うためのアクセス解析ツールやMA(マーケティングオートメーション)ツール、各種SNSやその更新ツール、あるいは資料作成を行う際に使用するマイクロソフトオフィスやGoogle関連アプリなど、様々なツールを駆使して行っていきます。これらのツールの操作方法を身につけていかなくてはなりません。現在社内にマニュアルがない場合、自身の勉強のためにも、以降の担当者のためにも、マニュアルを作成するのも良いですね。

そして、こうしたツールの中でも特に重要度を増しているのが、先ほども記載したGoogleのアクセス解析ツール「GA4Googleアナリティクス4)」です。これは現在の重要なトレンドといえるので、しっかりチェックしておきましょう。

知識やスキルはWebのプロから学ぼう

繰り返しになりますが、Web担当者は、それぞれの知識・スキルの習熟度は必ずしも高くなくても構いませんし、業務を通じて少しずつ身につけていければ問題ありません。

そうは言っても体得したい知識・スキルは多岐に渡るため、日々勉強していくことも必要です。そうした知識・スキルを身につけるには、今皆さんがお読みになっているようなWeb関連企業が発信するブログ、専門家が執筆した書籍、Web関連企業が実施するセミナーなど、様々な手段があります。中でもオススメしたいのは、日頃から付き合いのある制作会社から学ぶことです。気になった点は制作会社の担当者に気軽に質問したり、相談できる関係性が好ましいですね。

無理のない範囲で情報を仕入れていくと、勉強と関係構築の一挙両得で業務を進められます。中には社内向けの勉強会を行ってくれる会社もありますので、相談してみるのもいいでしょう。

まとめ

私たちアリウープは、サイトの成長はもちろんですが、お客様ご自身のWebスキル成長にも寄与する会社でありたいと考えています。「Web担当者になったばかりで不安がある」「前任者とうまく引継ぎができず、全体像が理解できていない」「GA4活用して、サイト運用をしていきたい!」…などのお悩みの方は、ぜひ一度相談をしてみてください。

また、GA4移行したものの設定ができているか気になる、うまく活用できてるか不安,…という方は以下ホワイトペーパーを活用ください。GA4で正しい分析・解析を行い、PDCAを効果的に回して、サイトを成長させる方法をお伝えいたします!

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監修

Kunihiko Tajima

Account Director /
Manager

CMSに関わる案件を中心に、Web業界で約10年間ディレクターに従事。アリウープでは、プレイヤーとしてPJ管理やCMS構築ディレクションを担いながら、ディレクショングループマネージャーも兼任。
オンオフはしっかりと分け、休日は娘と過ごす時間を大切にしています。

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