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GA4の移行・導入準備に必要なチェックシートを活用しよう!移行はいつまでに完了すべき?

2022年3月、Googleは現行のユニバーサルアナリティクス(UA)について2023年7月1日をもってデータの収集を終了することを発表しました。 2023年7月1日以降のアクセスデータを収集できるツールはGA4だけになります。 また、2024 年 7 月 1 日の週以降、すべてのユニバーサル アナリティクス プロパティおよび APIにアクセスできなくなり、すべてのデータが削除されます。 2024年7月1日以降にはUAのデータにアクセスするできなくなるため、必要なデータはそれ以前にエクスポート、バックアップしておく必要があります。
 GA4の移行・導入準備に必要なことを一緒に見ていきましょう。

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そもそもUAとGA4はどのように違うの?

GA4 は測定ツールの将来を見据えて設計された新しい解析ツールです。近年のユーザーの行動やデバイスの変化に対応しており、より詳細な分析ができるようになりました。
今まで使用していたGoogleアナリティクスはUA(ユニバーサルアナリティクス)と呼ばれるもので、GA4とUAは計測方法やツールのUI、使用できる指標が異なります。また、UAとGA4については計測の考え方や方法が異なるため、互換性もありません。同じような指標を比較した際も、傾向としては変わらなくても数値としては微妙な差異がでてきます。

このため、アクセス分析などで前年同月と比較できるようにするためには、2022年6月末までにGA4を導入する必要があります。少しでも多くの昨年対比のデータを蓄積するために、まだ移行していない場合には早めの対応をおすすめします。

GA4の移行・導入後、ユニバーサルアナリティクス(UA)でのデータ確認はいつまでできる?

ユニバーサルアナリティクスは2024年1月以降にサポート終了予定です。

計測は2023年7月で終了するものの、過去のデータを閲覧することはサポート終了までできます。サポート終了の具体的な時期はまだ発表されていません。

GA4移行・導入前のチェック項目

GA4へ移行するためには、事前に下記のような項目を確認する必要があります。

・必要なプロパティとビューの精査

GA4ではビューが無くなり、プロパティ単位で管理します。UAにたくさんのビューが存在していて管理できていない場合も多く、GA4の移行を機に本当に必要な設定を精査すると今後の運用が効率的になります。

・計測タグの管理方法

計測タグの管理方法は下記の2つです。①を使用すると、サイトのソースを変更せずに管理ができるようになるため今後の管理が簡易にできます。
②から①に変更することで今までのイベントやカスタムディメンションの計測設定の変更が必要な場合もあり、事前に管理方法を決めておく必要があります。

①Googleタグマネージャーを使用

②サイトに直接計測タグを設置

・コンバージョン設定

コンバージョン設定とは、お問い合わせや購入といったサイト上のゴール設定です。
UAのコンバージョン設定は引き継がれないため、GA4でもあらためて設定する必要があります。

・イベント設定

UAではクリック数のカウントなどがイベントとして設定されていることが多いです。
GA4とUAではイベントの計測方法が変更されています。
UAで設定できた「イベントカテゴリ」・「イベントアクション」・「イベントラベル」という項目がなくなり、「パラメータ」として設定する必要があります。移行後にどのように設定するのかあらかじめ整理しておくとスムーズに移行できます。

・カスタムディメンション、指標の設定

UAでカスタムディメンションやカスタム指標を使用している場合、GA4の設定画面から設定することで引き続き使用可能です。

・計測から除外するIPアドレス

社内からのアクセスが除外されていない場合、ユーザー数やページの表示回数などが多くカウントされてしまいます。ターゲットユーザーの行動を正確に把握するために必要な設定となり、固定IPアドレスを設定することで除外できます。

・除外する参照元

ほかのサイトからの流入があった場合、参照元として記録されます。
ECサイトなどで決済だけ別ドメインになるようなサイトの場合、参照元を除外しないと下記のような計測の不具合が発生します。

例)広告から流入してAmazon Payで購入したユーザー:Amazon Payから流入して購入があったと計測されてしまい、広告から流入して購入したデータとして分析できなくなる

上記のような場合、Amazon Payのドメインを参照元除外することで、広告から流入して購入したデータとして分析できるようになります。

・クロスドメイン設定するドメイン

クロスドメイン設定と上記の除外する参照元の設定をともに行うことで、正しくセッション情報が引き継がれて分析することができるようになります。

・除外するパラメータ

広告配信をしている場合や、サイトの仕組み上不要なパラメータ(?AAA=BBBのような?から始まる文字列)がURLの末尾についた状態で計測されることがあります。
パラメータの有無や値によって別ページとしてカウントされてしまうため、不要なパラメータを削除することで分析しやすくなるのです。UAの「除外するクエリパラメータ」という設定項目がなくなったため、除外する際はGoogleタグマネージャーなどを使用して除外設定を行う必要があります。

・Google広告やサーチコンソールとの連携

UAと同様にGA4でも連携可能です。連携することでサイトのアクセスデータ(例:地域やデバイス別など)とかけ合わせた分析ができます。

・カスタムレポートの移行方法検討

カスタムレポートの機能はGA4では無くなり、代わりにデータ探索機能またはデータポータルを活用することが多いです。

まとめ

設定に誤りがある場合、過去にさかのぼってデータを収集することができないため、上記のような事前準備が重要となります。

弊社ではGA4の移行・導入を行っております。現状サイトの設定のチェックや見直しから可能ですので、お困りの際はぜひご相談ください。

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監修

Kiyone Ito

Marketing Director

大手家電メーカーサイト、大型商業施設やホテル・観光サイト、BtoB製品サイト、コーポレートサイトなど幅広い案件を担当。 特に、アクセス解析やヒューリスティック評価による、課題抽出や改善提案を得意とする。