Blog東京・大阪のWeb制作会社アリウープのナレッジBlog
【初心者さんでもわかる】自社に最適なCMSを選定・導入する時の4つのポイント
- 2024.03.13
- knowledge
単に更新作業の手間を減らすだけではなく、マーケティング効果やガバナンス向上のためにも重要なCMS。Webサイトの根幹を担う存在であり、これからWebマーケティングに取り組んでいくためには必須のツールです。
それだけ重要度の高いCMSを「安いから」「流行っているから」「なんとなく」といったような“適当”な理由で選定してしまうと、本来の目的を果たせなかったり、自社に合わないものを使うことになってしまったりします。そこで今回は、最適なCMSを選ぶための4つのポイントを紹介していきます
index
自社にはどれが合う?サイト種類別オススメCMS【チェックシート付き】
CMSとは何か?
まず、CMSとは何か?改めて理解しておきましょう。
CMS(Content Management System)とは、コンテンツ管理システムのことです。Webサイトやアプリケーションなどのデジタルコンテンツを作成、編集、公開、管理するためのソフトウェアやプラットフォームのことを指します。
CMSの一般的な特徴や機能は次のとおりです:
-
コンテンツの作成と編集: CMSを使用すると、テキスト、画像、動画などのコンテンツを簡単に作成や編集することができます。特別なプログラミング知識がなくても、直感的なインターフェースを使用してコンテンツを管理できます。
-
コラボレーション: 複数のユーザーが同時にコンテンツを作成、編集、レビューできるように、コラボレーション機能が提供されています。チームメンバー間でのコンテンツの共有やコメント、承認ワークフローなどが可能です。
-
コンテンツのカスタマイズ: CMSは、テーマやテンプレートを使用してWebサイトやアプリのデザインをカスタマイズできる機能を提供します。また、ウィジェットやプラグインを追加することで、機能を拡張することも可能です。
-
SEO対策: CMSには、検索エンジン最適化(SEO)機能が組み込まれている場合があります。これにより、コンテンツの検索エンジンランキングを向上させるための最適化が容易になります。
-
セキュリティ: CMSはセキュリティ対策が施されており、コンテンツやWebサイトの安全性を確保します。定期的なアップデートやセキュリティパッチの適用、アクセス制御などが一般的な機能です。
このようにCMSは、Webサイト、アプリケーションの開発や運用を効率化し、コンテンツの管理を容易にするための重要なツールです。
アリウープでは多くの企業様のCMS導入をお手伝いして来た実績があり、代表的なCMSはWordPress 、 Movable Type 、PowerCMS、WebRelease2などがあります。各CMSの特徴もまとめいてますので一度ご確認くださいね。
CMS選定ポイント1: CMSありきで話を進めないこと
CMSを導入すると得られるメリットは、主に次の3点です。
(1)サイトのQCD(クオリティ、コスト、デリバリー)向上
(2)自社運用の実現
(3)サイト価値向上
※詳しくは”ミスマッチを防ぐために知っておきたい、CMSを導入すべき3つの理由”をこちらからご覧ください
Webサイトを“つくるだけ”ならばともかく、Webを通じて企業価値の最大化を図るためには、これらのメリットを持つCMSは大きな意味を持ちます。ただし、CMS導入は「あくまでもひとつの手段に過ぎない」ということを忘れてはなりません。なぜCMSを導入したいのか、その理由を明確にした上で本当にCMS導入が最適解なのか、より効果的な手段や、コストが掛からない方法はないのかなどを考えなくてはなりません。
例えば、「オウンドメディアの更新頻度を高めたい」という場合、その原因が更新作業や社内の承認体制にあるのであればCMSの導入によって目的を果たせる可能性は高いでしょう。しかし、「オウンドメディアの方針が曖昧なためコンテンツ作成に時間が掛かっている」「コンテンツ制作ができるスタッフが少ない」と言ったところに原因がある場合、CMS導入以外の手段で課題解決を図った方が効果的となります。
このように、現状を見つめ直す作業を疎かにしてしまうと、間違ったCMSを選んでしまい、ミスマッチを引き起こす可能性が高いことを知っておきましょう。
CMS選定ポイント2: サイトの目的や立ち位置を整理・再確認すること
ポイント1の延長線上にあるものですが、「目的や立ち位置の整理・再確認」も重要です。というのも、CMSにも向き不向きがあり、どのような情報を発信していくのか、どのような体制で運用していくかなどによって最適なCMSが変わるからです。
例えばオウンドメディアをつくりスピーディーな情報発信をしていきたいのであればブログ系のCMSを選択すべきですし、ECサイトを構築するならEC専用のCMSの導入が有効です。また個人情報などを扱うサイトならばオープンソースのCMSよりも強固なセキュリティや手厚いサポートが担保される国産・有償のCMSの優先順位が高くなるでしょう。
このように、「何を目的としたサイトなのか」「必ず担保しなければならないポイントはどこなのか」といったことを自社内で協議・確認しておきましょう。
CMS選定ポイント3: 運用体制を決めておくこと
CMS導入メリットのひとつに「自社運用の実現」があります。制作会社等に発注せずに自社内で運用できると、情報発信のスピードは上がりますし、外注費も掛かりません。ただしこのメリットは、「自社で運用の責任を負う」ことと表裏一体でもあります。そのため、Webサイトの構築完了後にどのような運用体制を取っていくのか、あらかじめ決めておく必要があります。
もしも運用体制を考えずにCMS選定を進めてしまうと、「社内スタッフの技術・知識が足りずに上手く使いこなせない」「上長の承認を得てからでないと公開できないのに確認が取れない」「部署によって運用ルールが違い、混乱が起きる」といったトラブルが発生してしまう可能性があるのです。そうならないためにも、事前の体制整備は重要だと知っておきましょう。なお、運用体制を考えていく際には、次のような点を考慮するといいでしょう。
・自社内でのCMS責任者の擁立可否
・CMSの利用人数や部署の数
・利用者のリテラシー(Web構築の技術・知識等)のレベル
・公開までの承認フロー
CMS選定ポイント4: コスト感・スケジュールの確認
最後のポイントは「コスト感・スケジュールの確認」です。CMS構築にどれだけの費用・時間を掛けられるのかによって、導入すべきCMSは大きく異なるからです。
仮に導入費用が掛けられない場合には、世界最大のシェア数を誇り、ライセンス費が掛からないオープンソースCMS「WordPress」がオススメです。ただし、WordPressを導入する際の注意点は考慮しておかなくてはなりません。それは「脆弱性が高い」ことと「すべてが無料ではない」ことです。
WordPressは世界中で利用されている分、多くのハッカーの目にも留まります。そのため、頻繁に脆弱性が発見されてしまうのです。さらにWordPressは公式サポートがないため、何らかのトラブルが発生したら自分たちで解決しなくてはなりません。
また、ライセンス費は無料ですが、インストールや構築作業、保守作業を制作会社に依頼する場合、当然ながら制作費が掛かります。したがって、まったくの無料で使えるわけではないと心得ておきましょう。
CMS選定ポイントのまとめ
今回紹介した4つのポイントは、どれひとつ欠けてはならないものです。各ポイントを考慮した上で、いい加減なCMS選定をしないように注意することが大切です。
もしもCMS選定に自信がないという企業の方は、これまで多くのお客様に最適なCMS提案を実施してきたアリウープにご相談ください。豊富な実績と知見をもとに、最適解をご提案します。
【実績例】
電力会社様:課題を洗い出してCMSを再構築、保守運用の効率化を実現「会員制サイトエネBIZ.com リニューアル」
住理工商事株式会社様:蓄積された施工事例データを利便性に配慮しながら活性化ユーザーと更新者の使いやすさを両立したサイトへコーポレートサイトリニューアル
東洋メディック株式会社様:更新者とユーザー両方の視点に立ったCMS設計で機会損失を防ぐ
また、過去の経験をまとめた資料を作成しました。
以下より無料でダウンロードいただけますので、ぜひ参考にしてみてください。