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課題を洗い出してCMSを再構築、保守運用の効率化を実現「会員制サイトエネBIZ.com リニューアル」
電力会社

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ローンチ日
2019年3月11日
制作期間
12カ月
弊社担当
藤永純一郎(ディレクター)、河田江身子(ディレクター)、舩田真菜 (ディレクター)

problem - 課題

会員システムがサイト運用の要件にマッチせず、保守業務が煩雑化

「エネBIZ.com」はオール電化を推進される事業者さま向けに、営業支援コンテンツを提供している会員制サイトです。
2012年から稼働を始め、2016年に新しい委託先を選定することとなりアリウープへお声がけいただきました。
複数社コンペの中、プロジェクトに対する意欲・熱意、また、高度な分析力や、より成果が上がるための取り組みについてのご提案も高く評価をいただき、2017年からアリウープにて運用を開始することになりました。

引継ぎ後の運用の中で、以下大きく3つの改善すべき課題が明確になりました。

1.会員情報登録・管理が複雑
新規登録フォームで入力された内容を元に、会員情報を手動入力する手順があり工数がかかっていた。
また、ユーザ情報が3つのデータベースに分かれていたため、情報管理が複雑になっていた。

2.コンテンツ更新フローの煩雑化
承認フローが導入されているコンテンツと、導入されていないコンテンツが混在し、更新作業が煩雑化していた。
導入されていないコンテンツについては、開発環境を活用して承認フローを代用していたため、必要以上に時間が掛かる作業となっていた。

3.基盤システムの技術的な制約
・基盤となってたシステムの技術的な制約により、運用する中で顕在化したユーザビリティ課題に対して、改善施策を打てないケースが多々起こっていた。
・軽微なコンテンツ更新も運用サイドで対応できず、開発会社へ委託をせざるを得なかったため、その都度、委託費用が発生していた。

approach - 提案

システムありきから、課題ありきでCMSを再選定

まず、運用業務の棚卸しを行い、本当に必要な機能要件の見直しを行いました。
その結果、既存の会員システムはコンテンツ管理のための機能が不十分であることがわかり、会員システムの再構築をご提案しました。

・運用負荷軽減のため、会員データの管理を自動化
・更新頻度の高いページは運用サイドで素早く更新できようにテンプレート化
・問題なく公開できるようにページ更新の承認フローを統一

これらの要件を満たすシステムとして、
CMSとしての十分な機能をもちながらも、会員機能も搭載する「RCMS」を選定しました。
「RCMS」はディバータ社が提供する国産CMSで豊富な標準機能があり、
会員サイトをはじめ、多くのサイト種別に標準機能で対応することが可能なことが特徴で、今回の課題に対して最適なCMSでした。

result - 効果

運用業務の負荷軽減、CMS固定費用が約60%減少

「RCMS」を導入後、会員情報管理の業務負荷が減り、コンテンツ制作・更新業務の効率化を実現しました。

具体的には――
1.登録された会員情報を手動入力する工程は、登録フォームを最適化し、「RCMS」の持つきめ細かいユーザー情報管理機能によって削減された。
2.すべてのコンテンツに同じ承認フローを導入することで作業内容を統一し、スムーズな情報公開が可能になった。
3.「RCMS」の基本機能がサイト要件を満たしていたことで複雑なカスタマイズを回避し、オープン後の改修発生時にも迅速に対応できるようになった。また運用側で柔軟にコンテンツ作成が可能なため、都度必要だった委託費が削減された。

そして、CMSライセンス・システム保守の固定費用が約60%削減できたことにより、予算配分を再考し、運用以外にもサイトを活性化する取り組みが出来るようになりました。

今後さらに、ユーザに対して価値ある情報を発信できるよう、新規施策や更新など、サポートを続けていきます。

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