GA4の移行・導入準備に必要なチェックシートを活用しよう!移行はいつまでに完了すべき?

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企業のWeb担当者がSEO対策を行う上で、「リンク」の正しい理解は欠かせません。検索エンジンは、サイト内外のリンクを分析し、そのサイトがどれだけ信頼できるか、どのような関係性を持つかを判断します。適切なリンク戦略を立てることで、検索順位の向上につながります。
本記事では、リンクの種類と違い、SEOの考え方、そして企業サイトにおける具体的な実践方法を解説します。
重要なリンクは、大きく分けて以下の4種類があります。
それぞれのリンクが持つ役割と影響を理解し、適切に活用することが重要です。
1つずつ詳しく見ていきましょう!
内部リンクとは、同じサイト内で異なるページやコンテンツをつなげるリンクのことです。これを活用することで、ユーザーがサイト内を簡単に移動できるようにし、また検索エンジンにもサイトの構造を理解させやすくします。
内部リンクの例としては、”ブログ記事内で関連する過去の記事にリンクを貼る”、”トップページからカテゴリーページへのリンクを設定する”などが挙げられます。
もう少し詳しくSEO対策としてのメリットを見ていきましょう。
上記のようなメリットがあるといわれています。次に設置例を見ていきましょう。
※「XMLサイトマップ」とは、検索エンジンにサイト内のページ構成を伝えるためのXML形式のファイルです。検索エンジンのクローラーがサイトを効率的に巡回し、インデックス登録を最適化する役割を果たします。
検索エンジンにページを正しく認識させる(特に新規ページや更新頻度の高いページ)ことや、ページの優先度や更新頻度を指定することも可能です
このように、アリウープでも記事の最後に
おすすめしたい記事(関連している記事) のリンクを貼っています。
内部リンクは単にユーザー体験を良くするだけでなく、SEOの効果も高めるため非常に重要です。
外部リンクとは、自社のサイトから他のWebサイトへのリンクのことです。
一般的に、発リンク・被リンク(バックリンク)を含めたものを外部リンクと言います。
冒頭の図のように、自社サイトから他のサイトへ向けたリンクは発リンクと呼び、他社サイトから自社サイトに向けたリンクは被リンクと呼ばれます。
発リンクは自社サイトから他のサイトへ向けて設置されたリンクのことです。
発リンクは、ユーザーが他のサイトにアクセスできるようにするものですが、SEOの観点では、自社サイトの信頼度や関連性を示すためにも重要な役割を果たします。特に、他サイトへのリンクが適切に設定されていれば、検索エンジンが自社サイトを適切に評価する材料のひとつになります。
発リンクの例として、”自社の記事で信頼する企業のサービスを紹介し、リンクを貼ること”や、”自社の公式サイトからパートナー企業のサイトへリンクを貼ること”などがあります。
というメリットがあります。
発リンクのポイントは ユーザーに価値を提供し、サイトの評価向上につなげることです。
主に上記の対応をすることが大切です。
ここで出てきたnofollowという用語も覚えておきましょう。
※nofollow(ノーフォロー) とは?
HTMLのリンクタグに追加できる属性の一つで、検索エンジンに「このリンクをクロール(追跡)しないように」と指示するためのものです。Googleや他の検索エンジンは通常、ページ内のリンクをたどり、リンク先の評価を計算します。しかし、nofollowを付けると、そのリンク先のSEO評価(ページランク)を渡さなくなる ため、特定の状況で活用されます。
■nofollowの基本的な書き方
<a href="https://example.com" rel="nofollow">こちらのサイト</a>
このコードのリンクは、Googleに「リンク先のSEO評価を渡さないで」と指示することになります。
① 広告やアフィリエイトリンクのSEO対策
Googleは、お金を払って得たリンク(有料リンク)をSEO評価の対象にすべきでないとしています。広告やアフィリエイトリンクには、nofollowを設定することで、Googleのペナルティを回避できます。
②ユーザーが投稿するリンクのスパム対策
ブログのコメント欄や掲示板で、ユーザーが自由にリンクを貼れる場合、スパムリンクが増えることがあります。
nofollowを設定することで、悪質なSEO目的のリンクがサイトの評価に影響しないようにできます。
③ 信頼性が不明なサイトへの発リンク
もし、自分のサイトから信頼できないサイトへリンクを貼る必要がある場合は、nofollowを付けることで、SEOリスクを回避 できます。
このようにnofollowとは、リンク先のSEO評価を渡さないためのHTML属性です。主に広告、アフィリエイト、スパム対策、信頼性不明なサイトに使用し、適切に使うことで、SEOリスクを回避しつつ、ユーザーに価値あるリンクを提供できるということです。
適切なnofollowの活用で、検索エンジンの評価を守りながら、ユーザーにとって役立つリンク戦略を実践しましょう。
などがあります。
発リンクは、適切に活用することで 「訪問者の満足度」+「サイトの信頼性」+「SEO評価」 のすべてに良い影響を与えます。
戦略的に発リンクを活用し、価値あるコンテンツを提供しましょう。
被リンク(バックリンク)も外部リンクの一つで、他のサイトから自社サイトに向けて設置されたリンクのことを指します。
被リンクもSEOの観点から非常に重要で、他サイトが自社サイトにリンクを貼るということは、Googleなどの検索エンジンにとって「このサイトは信頼できる、価値がある」と評価されやすくなります。
被リンクは、検索エンジンが自社のサイトを評価する重要な要素となります。外部からのリンクがどれだけ多く、質が高いかによって、サイトの信頼性が高まり、検索順位を上げる効果があります。
このように、高品質なサイトからの被リンクは、サイトの権威性を高めることにつながります。
被リンクを獲得する方法はいくつかあり、以下は効果的な方法の一例です。
次に注意点も見ておきましょう。
良い被リンクの特徴としては、権威性が高い(例:大手メディア、政府機関、大学サイト)
・コンテンツと関連性が高い・自然発生的(不自然なリンクはペナルティ対象)であることです。
低品質な被リンク(スパムサイトからのリンクなど)はGoogleからペナルティを受けるリスクがあります。
かつては、大量の被リンクを獲得することで検索順位を上げる手法が一般的で、それらを請け負う悪質な業者もいました。しかし、Googleのアルゴリズムは進化し、低品質な被リンク(スパムサイトやリンクファームからのリンクなど)を検出し、ペナルティを与えるようになっています。
特に、不自然な被リンクが急増すると「検索順位の大幅な低下」や「インデックスからの削除」といった重大な影響を受ける可能性があります。そのため、質の高いコンテンツを作成し、自然な形で被リンクを獲得することが重要です。もし、不自然な被リンクが増えてしまった場合は、Googleの「リンクの否認ツール」を活用し、悪質なリンクを除外する対応を行いましょう。
最新のGoogleアルゴリズムの傾向としてGoogleは「E-E-A-T(専門性・権威性・信頼性)」をもとにしたリンクの質が重要視されています。そのため、無闇にリンクを増やすのではなく、関連性と信頼性のあるリンク戦略を取ることが大切なのです。
「E-E-A-T(専門性・権威性・信頼性)」についてはこちらの記事もご覧ください
※【初心者向け】Googleに"有益なサイト"と評価されるには!?SEO基礎知識徹底解説
最後はサイテーションです。サイテーションは、サイトへのリンクがなくても、企業名やブランド名が他のサイトで言及されることを指します。
サイテーションの例としては、”口コミサイトで「○○株式会社の△サービスがすごいらしい」(リンクなし)”・”SNSで「△店の評判がいいと聞いた」(リンクなし)と投稿される等があります。
サイテーションが増えると、多くの人の目に触れる機会が増え、ブランドの知名度が上がります。
例:「IT業界の大規模イベントサイトのインタビュー記事で、他社の社長がパートナーである自社の話を出してくれ話題に」➡ ブランド認知UP
さきほどの解説でもありました”E-E-A-T”ですが、Googleは、サイテーションをE-E-A-Tの一部として評価し、検索順位に間接的な影響を与えると考えられています。
例:「ローカルニュースサイトが、あなたのレストランを紹介(リンクなし)」➡ 地域検索での評価向上
サイテーションはSNSやレビューサイトでの言及にも含まれます。
例:「xで『○○のSEO対策記事、すごく参考になった!』と話題に」➡ 検索順位に間接的なプラス効果
このように、サイテーションもSEO対策で重要な要素となります。
このようなメリットがあるのです。
上記のように、SNSやフォーラムでの自然な言及を促すのが好ましいですね。
外部リンクの用語解説は以上となります。
各外部リンクを適切に活用することで、SEO対策だけでなく、ユーザーの利便性向上やブランドの信頼獲得にもつながります。
特に「適切な発リンクを設置する」「良質な被リンクを獲得する」「サイテーションを増やす」ことを意識して、コンテンツ戦略を考えていきましょう!
では具体的にはどのように実践すればよいのでしょうか。
まず、自社で以下対応ができているか、チェックしてみましょう。
次に、出来ていない箇所があれば、どういったことが出来るか、一例をあげていますので参考にしてみてください。
■内部リンク最適化
■発リンク活用
■ 被リンクの獲得
■サイテーションの強化
■すぐにできる施策例(短期)
・nofollowタグの適切な設定→不要なリンクにはnofollowを付け、評価の流出を防ぐ
・Googleサーチコンソールで被リンクの確認→不審なリンクがないかをチェックし、否認申請を行う
■中長期的に行う施策例(長期)
・権威性のあるサイトとの関係構築→プレスリリースの配信、寄稿記事の掲載など
・コンテンツマーケティングの強化→被リンクを自然に獲得できる記事やホワイトペーパーの作成など
・SNSやコミュニティでの認知拡大→サイテーションを増やし、ブランドの露出を強化
短期施策はすぐに実行できるものの、長期的な視点でのSEO設計戦略も欠かせません。まずは今すぐできることから取り入れてみるのがよいでしょう。
次に、よくある成功事例・失敗事例を見ていきましょう。
成功事例
失敗事例
上記のように、SEO対策において、成功する企業と失敗する企業の違いは、単なるリンクの数ではなく「正しい戦略を理解し、継続的に実践できるか」にかかっています。
成功事例に共通するのは、 「価値あるコンテンツを発信し、自然にリンクが集まる仕組みを作る」 という点。一方で、失敗事例の多くは、 「短期間で結果を求め、不自然なリンク施策に手を出す」 ことに起因します。
検索エンジンは日々進化し、不正なリンク施策には厳しく対応しています。
常に適切なリンク設計を取り入れ、 ユーザーにとって有益なコンテンツを提供し続けることで、SEO効果は確実に積み上がっていきます。
SEOにおいて、内部リンク・外部リンク(発リンク・被リンク・サイテーション)のそれぞれが重要な役割を果たすことをご理解いただけたと思います。
ポイント整理
内部リンク・発リンク・被リンク・サイテーションを効果的に活用することで、SEOの評価を高め、検索順位を向上させることができます。
しかし、間違ったリンク設計をすると、SEOの効果を失うだけでなく、ペナルティを受けるリスクもあります。正しい知識を持ち、戦略的にリンクを活用していきましょう。
「どのサイトに発リンクを貼るべきか?」
「被リンクを自然に増やすには?」
「内部リンクの最適な構造は?」
このように、リンク設計の最適化でお悩みの方は専門家に相談するのも一つの手です。ぜひプロのアドバイスを活用して、検索順位UPを目指しましょう。
もちろんSEO対策はリンク設計だけではありません。今自社に必要なSEO対策は何か?を知るために現状を把握することが第一歩です。アクセス解析やサイトのSEO対策でお悩みの方はぜひアリウープにお問い合わせください!