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サイト運用を外注する際に気をつけるべき4つのポイント
- 2021.09.29
- knowledge
Webサイトの新規制作やリニューアルはゴールではなくスタートであり、重要なのは「サイト完成後にどのような運用を行っていくか」に掛かっています。Webサイトの運用は、むやみにコンテンツや掲載情報を増やしていけばいいわけではなく、定期的な解析や分析、時勢に合わせた情報発信を行っていくことがコツです。そしてそのような運用を行ってWebで成果を出すには、Webのトレンドやマーケティングに関する高いスキルと知識を持った専門家の手を借りることが近道となります。
ただし、専門家に依頼すれば確実に成功するわけではありません。事前の準備や、予め注意しておくべきことがあるのです。そこで今回は、Webサイト運用を外注する際に気をつけるべき4つのポイントについて紹介していきます。
Webサイトの目的を明確にしておく
これはWebサイトの新規制作やリニューアル作業時の段階で行っておくべきことですが、1つ目のポイントは「Webサイトを運用する目的の明確化」です。
一口にWebサイトと言っても「自社の認知度を高めるため」「商品やサービスの売上をアップするため」「ブランディングや採用活動の強化のため」といったように、企業によってその目的は異なります。サイトを通じて何を達成したいのかという目的が違えば、当然ながら運用方針も変わってきます。例えば売上アップが目的ならば商品やサービスの紹介ページを充実させ、細かな分析を実施し、定期的にキャンペーン企画なども行っていくべきです。
またブランディングや採用活動の強化が目的であれば、自社の歴史や雰囲気が伝わる企画や、日々の取り組みを紹介するブログなど、コンテンツマーケティングの観点を取り入れた運用が必要になってくるでしょう。
このように運用目的は非常に重要なものであり、外注先の企業にも共有し、理解をしてもらわないことには効果的な運用業務は期待できないのです。
冒頭に記したように、運用目的の明確化はサイトの新規制作やリニューアルの準備段階で行っておくべきことですが、もしも定まっていない、あるいは目的は定めていても制作から時間が経ったことで目的を見直したいという意向があるようであれば、制作会社を巻き込んで運用目的の明確化や再検討を行ってもいいでしょう。
制作会社の実績や体制を予め確認しておく
制作会社によって得意とする案件は異なります。コーポレートサイトの制作・運用が得意な会社もあれば、BtoC系のサイトに強い制作会社もありますし、ECサイトに特化している会社というのもあります。
もちろんオールラウンドに対応可能な制作会社も存在します。自社のサイトの種類に合致し、目的を叶えてくれるパートナーを見つけるためにも、予め実績を確認しておくことが重要です。多くの場合、制作会社のWebサイトには過去の実績が掲載されているので、そちらを確認するといいでしょう。その際には案件の規模についても注目です。
サイトの種類は同系統であっても、数十ページのサイトと数千ページのサイトでは求められる技術や力量が変わってくるからです。
「制作会社として魅力を感じるが、自社サイトのような実績が少なそう」という場合は、一度問い合わせをしてみるといいでしょう。対応は可能でも取り組み実績が少ないケースもありますし、実績はあるものの何らかの事情でWebサイトに掲載できないというケースもありますが、オフレコであれば情報を教えてくれることもあります。
また、Webマーケティングに関するノウハウ情報をSNSやブログで発信している制作会社もありますので、それをチェックしてみるのもいいでしょう。
併せて確認が必要なのが運用体制です。プロジェクトのリーダーは誰か、窓口はどのスタッフが担当するのか、デザインやコーディングなど技術的な対応は制作会社内部で行うのか否かなどは、体制図などを作ってもらうようにしましょう。
運用業務にあたる人数が多ければ良いというわけではありませんが、誰が何を行うのか、問題が発生したときには誰に問い合わせればいいのかなどが明らかになっていないと、いざというときに迅速な対応ができなくなってしまいます。
また、その際にはコミュニケーションの手段についても確認も必要です。電話やメールだけか、それともBacklog(※)やチャットワークなどのコミュニケーションツールを使ってくれるのか。打ち合わせは対面かリモートかなどを質問してみるといいでしょう。コミュニケーションの手段としてはどれが正解というものはありませんが、自社にとってやりやすい方法をしてくれるか否かは、運用業務を左右するポイントとなります。
日頃から付き合いのある制作会社であれば構いませんが、特に新規の制作会社に依頼をする場合、知名度や料金よりも実績や体制の方が重要な判断材料となるので、これらの点は必ず確認するように心がけましょう。
運用でお願いする業務を明確に定義しておく
企業やWebサイトの種類によっても異なりますが、サイト運用では主に以下のような業務を行います。
・更新計画策定
・企画立案
・記事制作・撮影
・サイト解析
・改善案検討
・画面設計書や更新内容を明確にした資料の作成
・デザイン
・コーディング
・コンテンツ登録・公開
・SNS更新
・広告バナーや広告文の作成
・広告出稿
・サーバ等の保守管理
・問い合わせ対応やフロー確認
企業によってはすべての作業を任せることもあれば、一部の作業だけ抜き出して依頼するケースもありますが、いずれにせよ、どこからどこまでの作業をお願いするかは発注前に明確に定義をしておかなくてはなりません。
ここを曖昧にしてしまうとスムーズな運用ができないのはもちろんのこと、金銭的なトラブルにまで発展する可能性があるからです。
また業務によっては「月○回/月○時間まで対応」「それ以上の対応については別途相談」といったように明確化した方がよいケースもあります。
提案をしてくれるかどうかを確認
繰り返しになりますが、Webサイトの運用はむやみにコンテンツや掲載情報を増やしていけばいいというわけではありません。サイト内の情報やコンテンツがどのように見られているのか、遷移してもらいたいページにユーザーが移動しているかなどを解析し、うまくいっていない場合はその原因の分析が必要です。
その上で、目的達成のための施策や改善策を提案し、実行に移していくことがサイト運用のあるべき姿と言えます。
解析や分析業務に関しては、予め制作会社に依頼すると取り決めておけば問題なく対応してくれますが、その際には改善策の提案もしてくれるか確認しておくべきでしょう。というのも、制作会社の姿勢によっても異なりますが、提案だけだと費用が請求しづらいため積極的に行いたがらないケースもあるからです。しかし改善策の提案にはWebマーケティングやWebサイト制作の知識・スキルが必要となるため、可能な限り制作会社の助力を得るべきです。
逆に言えば、提案をしてくれる会社か否かというのも外注先を決定する際のポイントになると言えるでしょう。
まとめ
このような点に気を配ることが、頼れるパートナーを見つけるための近道になると言えます。我々アリウープは、これまで多くのWebサイト運用に携わり、長期的に並走しながら改善策の提案を行ってきました。
お客様の希望に沿うサイト運用を心がけますが、一方で言われたことを機械的にこなすような運用はいたしませんので、積極的にサイトの成長に携わる制作会社をお探しの場合、ぜひお声がけください。