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GA4アクセス解析レポート作成方法!正しく効率よく社内共有しよう
【報告書テンプレート ダウンロード資料あり】

Webサイトを改善・運用していくうえで欠かせないアクセス解析。
サイトの現状を正しく把握・理解し、原因から仮説を立て、有効な施策を行うためにも、アクセス解析は重要です。

Web担当者の方は目標達成に向けて定期的にアクセス解析について、レポート作成して社内報告していると思います。
皆さんは、毎月GA4(Googleアナリティクス4)のサイトレポートをどのように出しているでしょうか??
社内で共通認識をもつためにも、正しく、わかりやすいレポートは必須です。
アクセス解析は無料で使用できるGA4を使用することが多いので、今回はGA4を利用したアクセス解析レポートの作成方法についてご紹介いたします。

こちらを参考に、効率よくまずは基本的なレポート作成を行ってみてください!

★GA4を使用した正しい設定方法や、アクセス解析の基本についての資料は下記よりダウンロードいただけます。


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アクセス解析レポート・社内報告の重要性

上司にアクセス解析の社内報告をする時、数字だけ説明しても、"あまり理解してもらえてないのかな…?"と不安になることはありませんか?
毎日自社サイトをチェックしたり、GA4に触れている担当者とは違い、そもそもアクセス解析とは?GA4とは?という所から説明することになる可能性もあります。
Web担当者はリニューアル検討、新規コンテンツ作成、広告配信など、予算取りが必要な際、

・現状の自社サイトはどういう状況なのか?

・どうしてこの施策をする必要があるのか?


…そのエビデンス、説得材料としてもアクセス解析とレポートは重要になります。
しっかり予算確保するためにも、定期的なレポート共有は大切で、社内報告は正しく・わかりやすく行う必要があります。

アクセス解析レポート作成に重要なことは効率?わかりやすさ?

アクセス解析レポート作成には様々な目的があります。定期的な報告用のレポートについては、自動化を進めると効率が良くなります。一方で、サイトの課題や施策の効果測定をする際には、細かくデータを分析して次のアクションにつなげる場合もあります。

また、レポートを閲覧する対象者に応じて、視覚的なわかりやすさを工夫する/簡易的なレポートをすばやく作成するなど、重視すべき視点が変わります。

目的に応じて適切な手法でレポートを作成できるようにしてみましょう。

アクセス解析の目的

レポート作成の前に、アクセス解析の目的を理解することで、どういった方法でレポートを作成する必要があるか確認しましょう。

①Webサイトの現状を把握するため

基本の数値を見ていくことで、Webサイトの現状を把握することが可能です。
基本の数値は下記のような項目で見ていくことが多いです。

ユーザー数:サイトの来訪者数
セッション数:サイトへの訪問回数
ページビュー数(表示回数):ページの閲覧回数。GA4では「表示回数」と表記されます
セッションあたりのページビュー数:サイトに来訪した際に、平均何ページ閲覧しているのか把握するための指標
ユーザーあたりのセッション数:ユーザーの平均来訪回数
エンゲージメント率:エンゲージがあったセッション率(エンゲージの定義:2ページ以上閲覧、10 秒以上継続したセッションや1 件以上のコンバージョンイベントが発生したセッション)
平均セッション継続時間:セッションの継続時間の平均※直帰したセッションも含む
コンバージョン数:問い合わせや購入数など、サイトの目的に合わせて設定したゴールの達成回数
コンバージョン率:一般的には1セッション当たりのコンバージョン獲得数を指します。GA4の場合は、データ探索という機能を使用すると「セッションのコンバージョン率」「ユーザー コンバージョン率」を確認可能です。

②Webサイトの課題を発見するため

流入元(自然検索や広告などのチャネル)や新規/リピーターの数値を確認することで集客の課題を発見したり、サイトの行動経路を確認することでサイトの使いやすさに関する課題を発見したりすることができます。
集客については、GA4だけでなくサーチコンソール(自然検索の表示回数やクリック数、掲載順位を確認することのできるツール)や広告を運用している場合は広告の管理画面からも分析します。
ヒートマップツール等を使用する場合もあります。

③施策案を考える材料を得るため

課題発見同様に、流入元の数値分析や行動経路分析を行うことが多いです。
集客や問い合わせの獲得に貢献しているページを分析し、次の施策に活かすといったことも可能です。

④施策や改善策の効果検証のため

行った施策の効果を検証するためには、セグメント(特定の条件でデータを絞り込む機能)を利用して、施策の対象となったユーザーの数値変化を見ていくことが重要です。
たとえば、集客のために新しいページを作成した場合、そのページ経由で来訪したユーザーに絞った数値を確認する→全体の数値や他のページ経由のユーザーと比較することで、効果検証が可能です。

⑤ユーザーの情報や行動を分析するため

GA4ではユーザー属性を知ることも可能です。言語、興味や関心、地域、年齢、性別などを確認することができます。

⑥継続的なモニタリング・定点観測のため

①のレポートを継続的に作成することで、サイトの数値変化を知ることができます。サイトを定点観測することで、集客やコンバージョンの増減といった変化を把握することができます。毎月の報告書を作成している場合は、上記のような数値変化があった場合にはその原因を調べるために②や④の分析を合わせて行うことも多いです。


これらをしっかり頭に置いてアクセス解析、レポート作成を行っていきいましょう。

GA4を使用したおすすめのレポート作成方法

では、ここからはレポート作成です。

上記の①~⑥までの分析やレポートを作成するにあたって、GA4では3つの手法があります。それぞれについて詳細を記載いたします。

A:GA4の標準レポート

レポート→レポートのスナップショットより概要を確認できるレポートを閲覧できます。

右上の共有ボタンより、リンクやPDF形式でレポートを共有することも可能です。

右上の日付より「比較」をオンにすることで、指定した期間での比較なども可能です。

以上が最も簡単にレポートを作成する方法ですが、このレポートでは確認したい指標が不十分な場合もあります。その場合は次のBまたはCの手法でレポートを作成します。

B:データ探索を使用したアクセスレポート

セグメントに絞り込んだ分析や、経路分析、ファネル分析などの機能が充実しており、課題発見や効果検証で使用しやすいレポートです。

過去14か月間のデータしか確認できないため、ダウンロードして別途集計したり、14か月以上の数値にさかのぼってレポートを作成する場合はAやCを利用したりする必要があります。

データ探索を使用する場合、左のメニュー「探索」をクリックします。

自由形式では自由に表を作成することができます。

上記のように、特定のセグメントで絞り込んだページ毎のユーザー数やセッション数、コンバージョン数を集計する表なども作成可能です。

ファネルデータ探索ではコンバージョンまでの離脱状況をファネル形式で分析するといったことが可能です。

経路データ探索を使用すると、ユーザーがサイトに来訪してからどのページへ遷移したのか可視化できます。

C:ルッカースタジオを使用したアクセスレポート

加工の手間が少なく見やすいレポートを作成する場合はルッカースタジオがおすすめです。

下記のようなレポートを作成することが可能です。

データ探索と比較して、ルッカースタジオにはフィルタ機能はあるものの、セグメントでの絞り込み機能が無いため、特定のユーザーに絞り込んだ分析を行う場合はデータ探索の方がおすすめです。

ルッカースタジオを使用した定期報告などで使用しやすいアクセスレポートの作成方法は下記のブログにて紹介しております。

【初心者向け図解付き】無料でGoogleアナリティクスのレポートを簡単自動作成!

 

【GA4 報告書テンプレートのダウンロード版】では、課題分析や効果測定に役立つGA4アクセス解析レポートのテンプレートと、データ探索の簡単な解説付きのパワーポイントをご覧いただけますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

◆こんな方におすすめです◆

・課題分析や効果測定のためにアクセス解析を活用したい方
・社内で共通認識を持つための報告書を作成したい方

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まとめ

これで、アクセス解析レポート・社内共有のための基本的な報告書は完成です。
時には他部署の人にもサイト改善の協力をしてもらうために、レポートをもとに説明する場面も出てくるかと思います。

GA4やアクセス解析について詳しくない方への共有の際は専門的な用語などの解説、注釈をはじめのページにつけておくのも良いでしょう。あと、報告する時には、目的・目標を関係者で認識共有をしておくことも大切です。
目的に応じてレポートを作成するようにして、PDCAを回していきましょう!

Web運用やアクセス解析に関してお悩みがあればアリウープにご相談ください!

無料相談会はこちらから!

この記事を書いた人

Kiyone Ito

Marketing Director

大手家電メーカーサイト、大型商業施設やホテル・観光サイト、BtoB製品サイト、コーポレートサイトなど幅広い案件を担当。 特に、アクセス解析やヒューリスティック評価による、課題抽出や改善提案を得意とする。