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Webサイトの更新、運用を怠るとどうなる?!注意点と対策ポイント

Webサイトの新規制作やリニューアルは企業にとって一大プロジェクトです。
サイト制作に注力するあまり、完成したところで一息ついてしまったり、運用にまでは手が回らずに更新が疎かになってしまったりすることも少なくありません。ですがWebを通じて自社や製品・サービスの価値を向上していくには日々の更新こそが重要になるのです。
もし、運用せずにWebサイトを放置してしまうと数々の悪影響すら引き起こしてしまいます。
せっかくのWebサイトを逆効果につなげないためにも、Webサイトを放置すると起きることと、Webサイトを放置しないためにすべきことを知っておきましょう。

Webサイトを放置すると起こる3つの問題

まずはWebサイトを放置すると起こる問題について見ていきましょう。主に次の3つのデメリットが生じることになります。

 

(1)検索順位が低下する

自社のWebサイトを多くの人に見てもらうためには、検索サイトの順位を高めることが重要です。Googleなどの検索エンジンは、そのWebサイトがユーザーに有益な情報を与えているかをチェックし、良質なサイトほど上位に表示しています。その際にひとつの指標となるのが「定期的に情報を更新して新しい情報を発信しているか」という点です。逆の観点で言えばサイトの更新をせず古い情報しか掲載されていないサイトは評価が下がり、検索順位も低下、ユーザーに見られる頻度も減ってしまいます。

また、サイト評価の指標やそれにともなったSEO対策も常に変化し続けています。
リニューアル当時は検索順位1位を獲得していたとしても、最新情報を知らないまま長年同じような更新しかしていなかったり、 自社サイトを更新せず放置していると、競合他社に負けて表示順位は落ちていってしまいます。

(2)会社の信用度が下がり、顧客や求職者からの興味を失う

更新作業が滞っていつまでも数ヶ月前、数年前の情報がトップページに表示されている状態だと、閲覧した人に対して「新しい製品やサービスの開発ができていないのだろうか」「Webサイトを更新する余力もないのではないか」といった印象を抱かせてしまいます。
何の更新もないサイトは「もしかすると経営状態も思わしくないのではないか」と思われ、会社の信用度は下がってしまうという可能性もでてきてしまうのです。経営状態やマンパワーに問題がないとしても、Webサイト経由でその会社を知った人からすればWebサイトに掲載されている以上の情報を得る手段はありません。つまり多くの人にとっては「Webサイトの現状=その会社の現状」となってしまうのです。
このような状況に陥ってしまうと、潜在顧客が検索からWebサイトにたどり着いても製品やサービスの魅力を伝えられず、すぐに離脱されてしまうでしょうし、問い合わせをもらっても気づくことができず、不快な思いをさせてしまうこともあります。

同じように、求職者の目から見てもWebサイトの更新がされていない会社は、社内体制や事業計画が整備されていない、Webを通じてビジネスを展開するつもりがないなど、様々な領域で不安を抱えていると思わざるを得なくなり、人材採用の面でもデメリットが生じることになるでしょう。

 

(3)セキュリティリスクが生じる

Webサイトが長期に渡って放置されていると、CMSやサーバのメンテナンスも適切になされていないと見なされ、悪意のある第三者からの攻撃を受けやすくなってしまいます。しっかりとセキュリティ対策が施されていればいいですが、サイト更新がなされていない会社の場合は各種ツールの適切なバージョンアップを行っているケースは少なく、セキュリティリスクが生じる可能性が高いと言えます。

また、Webサイトを放置していると問題に気づくのが遅れて被害が広がってしまい、全容を把握できない、把握したときには手の施しようがないといった事態に陥ってしまうかもしれません。
このような状態になると、Webサイトが使えないだけでなく、会社としての社会的信用度も大幅に下がることになってしまいます。 

Webサイトを放置しないために心がけるべき6つのポイント

では、Webサイトを放置しないためにはどうすればいいのでしょうか。アリウープでは、次の6つのポイントを心がけることをオススメしています。

 

(1)あらかじめ自社サイトの目標を設定しておく

まず大切なのが、Webサイトを通じて自社や自社のサービス・製品をどのように成長させていきたいのか、社会にどのようなことをアピールしていきたいのかといった目標を設定しておくようにしましょう。そもそもWebサイトの更新が滞りがちなのは、どのような情報を発信すればいいのかがわからず、次第にプライオリティが下がって行ってしまうケースが多いのです。
そのため、自社サイトの目標を明確に定め、そのためにはどのページを更新すればいいのか、どのような情報を発信すればいいのかといったことを計画的に考えておくようにしましょう。

 

(2)どのような情報を掲載していくか考えておく

1)で目標を定められたら、自然と掲載していくべき情報は見えてくるはずです。例えば「Webサイトを通じてサービス・製品の魅力を発信したい」という目標があるのであれば、サービス・製品の詳細ページや、より良い使い方の紹介、開発ヒストリーなど、サービス・製品に関連するページを中心に更新していくことになります。

 こうしたことは、競合他社のWebサイトをチェックしながら考えていくと、様々なアイディアが出てくるでしょう。

 

(3)運用するための体制・予算を確保しておく

ニュースなどの新しい情報や、製品やサービスの追加などユーザーに新鮮なコンテンツを提供することが重要です。

CMSを導入しているWebサイトであれば、htmlやデザインの高度な知識・スキルがなくても更新作業は可能です。それでも、CMSを操作できる人材は必要ですし、文章や画像を作成する能力も求められます。こうした体制・予算はいきなり用意することは難しいので、あらかじめ社内で体制づくり、予算確保をすることが大切です。状況に応じて、外部パートナーの協力を得るという選択肢を取ってもいいでしょう。

他には、”問い合わせフォームのチェック体制”も重要になります。
コンテンツを更新していてもユーザーからの問い合わせを放置しているとクレームにつながったり、ビジネスチャンスを逃してしまう可能性もあります。
当たり前のことですが、問い合わせフォームから寄せられるメッセージには素早く目を通し、ユーザーからの要望や問題に対して迅速かつ適切な対応ができるような体制づくりをしておくようにしましょう。

なお、CMSに関しても、サイトの種類や更新体制に応じて選択すべき製品は変わってきます。自社に最適なCMSを選定するためには、以下の資料を参考にしてみてください。↓

img-document04.png

 

1)〜(3)に関しては、サイトの新規制作・リニューアル作業をスタートする前の段階で決めておくべきことだと言えます。

 

(4)定期的にアクセス解析を行い、Webサイトの健康状態をチェックする

ここで言う「Webサイトの健康状態」とは、アクセス状況のことを指します。どのページが見られているのか、Webサイトに訪れたユーザーはどのような行動を取っているのか、Webサイトから離れた人はどこで離脱しているのかといったことをGA4などのアクセス解析ツールでチェックしていくことで、改善ポイントを探し出していきましょう。

Webサイトの現状を正しく知ることで、弱点を補うと同時に自然と更新作業を行うことにもつながります。

GA4の活用やアクセス解析のポイントについては、「成果に繋げるアクセス解析のポイント GA4初期設定確認シート付」でも詳しく解説していますので是非ご覧ください。↓

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(5)CMSやサーバなど各種ツールの適切なバージョンアップを行い、セキュリティ対策を施す

Webサイトを放置すると起きる3つの問題」で、Webサイトを放置するとセキュリティリスクが生じると記載しましたが、定期的に更新をしている場合でもセキュリティ対策は必要となります。特に、CMSやサーバなどのツールは、必ず最新バージョンにしておくようにしましょう。

CMSのセキュリティ対策に関しては"CMSのセキュリティ対策は大丈夫?顧客と自社を守るためにやっておく最低限のポイント"記事をご確認ください

 

(6)実際にサイトのコンテンツを定期的に更新する

(1)でふれたとおり、目標をたてるところまでは順調でも、実際に日々更新業務をするとなると、様々な問題が出てきて更新が後回しになっている企業は多くあります。一番大切なのは長期的な視点でコツコツと運用業務を続けていくことです。

計画通りすすんでいるかチェックし、出来ていない場合はマンパワーの問題なのか、更新業務の煩雑さ(CMS)の問題なのか、費用の問題なのか・・・しっかりと原因を洗い出して、改善していきましょう。

まとめ

せっかく良いWebサイトを制作しても運用の段階に入ってWebサイトの更新が滞ってしまうのは、「制作段階で運用について考えられていなかった」「社内にコンテンツ制作や更新作業ができる人材がいない」「どのようなコンテンツを更新していけばいいのかわからない」といったことが要因であるケースが大半です。
この記事で紹介したポイントを心がけておくと、少なくとも何を更新すればいいのかわからないといった事態は避けられるでしょう。

ただし、更新作業は機械的にこなすのではなく、臨機応変な対応が求められることや、途中で目標設定を見直す必要も出てきます。

そのような際にはデジタルマーケティングやWeb制作のスキル・知識・ノウハウが求められることもありますので、あらかじめ専門家の協力を得られるようにしておくのもいいでしょう。

Webサイトは作ったら終わりではありません。
アリウープでは、豊富な経験を活かしてより効果を発揮する運用をお手伝いすることができます。

また・・・

田島が業界紙『Web Designing』のCMS特集で取材いただきました。今回記載したようなサイト運用やCMSに関するお悩み・ご相談があればぜひお問い合わせください!

Web Designing2023年10月号CMS特集に田島のインタビューが掲載されました!

無料相談カウンターはこちら

監修

Kunihiko Tajima

Account Director /
Manager

CMSに関わる案件を中心に、Web業界で約10年間ディレクターに従事。アリウープでは、プレイヤーとしてPJ管理やCMS構築ディレクションを担いながら、ディレクショングループマネージャーも兼任。
オンオフはしっかりと分け、休日は娘と過ごす時間を大切にしています。

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