Blog東京・大阪のWeb制作会社アリウープのナレッジBlog

ブログ
一覧へ戻る

Webマーケティングを外注するメリット・デメリットと発注先選定のポイント

Webマーケティングとは、Webサイトの価値を最大化することで自社ビジネスを成長させるためのものです。より端的に表現すると、見込み顧客から潜在顧客まで多くのユーザーを自社サイトに集客させる行動と言えますが、そのためには調査・分析、戦略や企画の立案など、様々な取り組みが必要となります。現代のビジネスではなくてはならないWebマーケティングですが、実際には専門的な知識やスキルが求められるもので、決して簡単なものではありません。そのため、Webマーケティングを外部企業に任せる企業も少なくないのです。 
では、Webマーケティングを外注するにはどのような点に気をつけた方が良いのでしょうか。Webマーケティングを外注するメリット・デメリットと合わせて紹介していきます。

Webマーケティングを外注するメリットとデメリット

まずはWebマーケティングを外注するメリットとデメリットについて見ていきましょう。

<メリット>

  • 業務負担を減らせる

冒頭に記載したように、Webマーケティングを進める上でやるべきことは多々あります。例えば、自社サイトの分析、アクセス解析、市場・競合他社調査、ロードマップ策定、KPI設計、SEO対策、広告運用、コンテンツ立案などです。
これらはあくまでも一部ですが、知識や技術を習得するにも、実行していくにも、多くの時間と労力が必要となります。Webマーケティングに注力できる環境ならまだしも、他の業務と兼務している場合や、リソースが不足している場合はとてもハードルが高いものとなります。そのような場合、外部に発注すればその分業務負担を一気に減らすことが可能となるのです。

  • 効率的なWebマーケティング活動が期待できる

専門性の高い領域であるWebマーケティングですが、専門知識・スキルを有する会社の力を借りることができれば、自社社員の業務負担を削減しながらも効率的なWebマーケティング活動が期待できるようになります。
日々進化し続けていくWebマーケティングの情報を全てキャッチアップして一人で理解するとなると大変ですが、定例会議や日常的なコミュニケーションを通じて、Webマーケティングの手法やツールの使い方、トレンドなどについての情報を得るようにすれば、プロの知見や技術を学び、社内ナレッジとして残していくこともできます。

  • 第三者の目線で自社の特長や課題が把握できる

Webマーケティング会社は、クライアントの業界に精通しているわけではありません。
しかし、Webを通じて様々な業界や企業を見渡し、Webを舞台とした消費者のニーズを掴み、Webにおける分析・解析や戦略を立案することに長けています。そうしたノウハウを持った第三者に自社のことを分析してもらうと、自分たちだけでは気づかない自社の特長や課題を見つけることができます。

<デメリット>

  • 費用が掛かる

当然のことですが、Webマーケティングを外注するには費用が掛かります。依頼する会社によって単価は異なりますが、基本的には依頼内容が多岐に渡るほど費用は増大すると理解しておきましょう。実際に外注する前に、外注した場合の費用について確認するのはもちろんのこと、自社でWebマーケティングを行った場合とどちらの費用対効果が良いのかも計算しておくといいでしょう。

  • 自社の負担がゼロになるわけではない

Webマーケティングで成果を出すには、発注先と色々な情報を共有し、お互いの認識をすり合わせて進めていかなくてはなりません。共有する情報とは、例えば依頼の経緯、過去の施策、達成したい成果や数値目標、予算、その他自社の事情といったものです。Webマーケティング会社は、これらの情報を材料にしながら施策を検討していくため、疎かにしてはなりません。また、事前の準備が終わり正式に発注した後も、外注先のコントロールや、報告を受けた上での判断など、クライアント側が行う作業があります。
メリットの箇所で業務負担の削減について触れましたが、このように、外注をしたからといって業務負担がまったくのゼロになるわけではありません。

  • スピーディーな対応が難しいケースがある

Webマーケティングはスピーディーな対応が必要になることもあります。例えば広告運用で、設定したキーワードで思うように集客ができていない場合、スピーディーにキーワードを調整・変更しなければならないケースがあります。自社内でWebマーケティングを行っていれば担当者の裁量ですぐに対応できますが、外注する場合は、外注先担当者からクライアントに確認して承認を得るフローが必要になることもあり、タイムリーな対応ができないことも。
予め運用ルールを決めておき、商機を逸することがないように注意しましょう。

  • 社内にノウハウを貯めるには担当者の姿勢も大切

メリットの部分で「プロの知見や技術を学ぶことも可能」と書きましたが、それは自社と外注先の間でしっかりとコミュニケーションが取れている場合に限ります。ありがちなのが、Google Analyticsのレポートを提出してもらうことで満足し、なんとなく知識を得ているような“つもり”になることです。
細かなツールの使い方を覚えなくても構いませんが、そのレポートがどのような内容なのか、数字からどのような解釈や評価ができるのかなど、わからない箇所はしっかりと質問し、理解していこうという姿勢がなくては、プロから吸収することはできません。

また、本格的にWebマーケティングの知識やスキルを学びたかったり、社内で共通の理解・認識をしてナレッジとして貯めていきたい場合は、別途社内研修・勉強会などを開催してもらうのも良いでしょう。その場合、企業によっては追加の費用が必要になることもあるので、事前に確認しておきましょう。

★社内研修が気になる方はこちら↓
単なるリテラシーアップに留まらない、 Webの価値をアップするカリキュラムを提供しています https://www.alleyoop.co.jp/service/seminar/

Webマーケティングの外注先を選定するための6つのポイント

続いては、Webマーケティングを外注する場合、その選定のポイントを紹介していきます。主に次の6点を押さえておきましょう。

(1)過去実績の豊富さ

Webマーケティングは日進月歩の世界で、ツール、手法、考え方などは目まぐるしい勢いでアップデートされていきます。そのような領域だからこそ肝となるのは経験です。未知の状況になっても、豊富な経験があれば過去の引き出しから対応方法を考えやすくなります。
そのため、Webマーケティングの依頼先候補がどのような実績を持っているかは必ず確認しましょう。
一般的にWebマーケティング会社の実績は、その会社のWebサイトから確認できますが、クライアントとの契約によって外部への公表ができないケースもありますので、打ち合わせ時に自社の参考になるような実績を持っているか直接確認するといいでしょう。

(2)どのような資料をもらえるか

実績と合わせて確認しておきたいのが、どのような形で資料をつくり、報告してくれるのか、という点です。上記のように経験が肝であることは間違いありませんが、一方で、マーケティングはデータに基づく分析が重要なので、感覚的な対応や、数字をうまく使えないようなWebマーケティング会社だと成果を出しにくくなってしまいます。

実際に他社に提出した資料の閲覧は難しいですが、多くのWebマーケティング会社はサンプル資料を持っているはずなので、それを見せてもらえるか確認してみましょう。

(3)特定のツールやソリューションにこだわらないこと

Webマーケティング会社の中には、自社や関係企業が開発するツールやソリューションだけを勧めてくる企業があります。しかしWebマーケティングで用いられるツールやソリューションは多岐に渡り、しかもどのようなツール・ソリューションが最適なのかは、その企業がおかれている状況や求める成果によって異なります。
そのため、クライアントが了承済みならば構いませんが、そうではないのに特定のツールやソリューションばかりを提案する企業には注意が必要になります。フラットな目線で提案してくれるWebマーケティング会社を選びましょう。

(4)プランや費用に柔軟性があるか

度々触れてきたように、Webマーケティングにおける施策は多岐に渡り、求められる知識やスキルも施策によって変わります。そのため、自社でできるところは自社で対応し、難易度が高い部分だけを外注する方が、より効率的に成果を得られるというケースもあります。したがって、そのようなプランも用意しているか、その場合の費用はどう変わるのかも事前に確認しておきましょう。

プランの種類はWebマーケティング会社によっても変わりますが、相性を見るためにもお試しプランのようなミニマムなサービスからスタートすると、リスクを減らせるでしょう。

※サービスパックにご興味がある方はこちらをご覧ください。
https://www.alleyoop.co.jp/solutions/package/

(5)運用体制

発注した場合はどのような体制で対応してくれるのかも大切なポイントです。体制に関しては、人数の多さよりも、責任者とメイン担当者が誰で、サブ担当者は誰なのか、ということを確認しましょう。この点が曖昧だと柔軟なマーケティング活動ができなくなりますし、メイン担当者の不在時や、緊急事態発生時に対応ができず、ビジネスに大きなダメージを与えてしまう恐れがあるからです。

(6)担当者の資格の有無

Webマーケティングに関する資格は複数あります。例えば、Google Analyticsの習熟度を測るものである「Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)」や、アクセス解析やデータ活用の技術を持つ「ウェブ解析士」などです。これらの資格を持っていない人の中にも優秀なマーケターは存在しますので、絶対に必要というわけではありません。しかし、これらの資格を有しているということは、基礎的なマーケティング力を持っている証にもなりますので、事前に確認してもいいでしょう。

まとめ:Webマーケティングを効率的に進めたいならばプロにお願いするのも手

ここまで見てきたように、Webマーケティングを外注するにはメリットもデメリットもありますし、外注先を選定する際にも幾つかのポイントを掴んでおかなくてはなりません。
対応範囲や内容を理解しないまま、単に相見積もりをとって一番安いところに決めた!というだけでは本来のゴールを達成できず、結果遠回りになってさらに追加費用だけかさんでいくという状況に陥る可能性もあるのです。
外注した方が良いかは、自社の人員体制や予算を、自社ビジネスにおけるWebの重要度と照らし合わせながら検討してみましょう。
ただし、Webマーケティングの知識やスキル、そして経験が少ないと、データを取得できても比較材料がなく、ついつい感覚的な対応になってしまいがちです。プロならば、過去の実績から客観的にデータを見ることができますし、そのデータから何を読み取ればいいのかもスムーズに考えることができます。つまり、Webマーケティングをより効率的に進めることができるのです。そのようなニーズをお持ちの場合は、プロに依頼をするといいでしょう。

アリウープは、これまで多くの企業のWebマーケティングをサポートしてきました。私たちの経験を活用したい企業様は、ぜひ一度お声がけください。

また、GA4移行したものの設定ができているか気になる、しっかり運用したいけどどうしたらいいかわからない…という方は以下ホワイトペーパーを活用ください。GA4で正しい分析・解析を行い、PDCAを効果的に回して、サイトを成長させる方法をお伝えいたします!

↓ダウンロードはこちら

成果に繋げるアクセス解析のポイント
GA4初期設定確認シート付

監修

Kunihiko Tajima

Account Director /
Manager

CMSに関わる案件を中心に、Web業界で約10年間ディレクターに従事。アリウープでは、プレイヤーとしてPJ管理やCMS構築ディレクションを担いながら、ディレクショングループマネージャーも兼任。
オンオフはしっかりと分け、休日は娘と過ごす時間を大切にしています。