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コンテンツ作りの上で知っておきたい「インタビューのポイント」

「インタビュー」というと、芸能人やスポーツ選手などの著名人に行うものというイメージを持たれる方も多いかもしれません。確かにメディア系のWebサイトではそうしたインタビュー記事を掲載しているところも多いですが、実は一般企業のサイトでも、例えば事例紹介やお客様の声、採用サイトにおける社員紹介などの制作においてインタビューを行う機会は意外とあるのです。

そうしたインタビューを行う際にはプロのライターに発注することをおすすめしますが、予算の関係などでライターを用意できないこともあるでしょう。そこで今回は、経験がない方でも上手にインタビューを行うために知っておきたい「インタビューのポイント」をご紹介します。

事前準備のポイント

実はインタビューというものは、実際にインタビュイー(インタビューをされる人)と対面する前から始まっています。事前準備の段階では、次の4つのポイントを押さえておきましょう。

●インタビュイーについてしっかりと学ぶ

まずはインタビュイーについてしっかりと調査し、事前に学んでおくことが重要です。「著名人ならともかく、一般の人の場合はどうやって学べばいいの?」と感じるかもしれませんが、事前にメールや電話などで簡単なアンケートを取ることで、インタビュイーの情報を入手することができます。
その際に知っておきたい情報として、例えば「お客様の声」のようなコンテンツであれば「いつから商品・サービスを利用しているのか」「商品・サービスにどのような感想を抱いているのか」「どのような経緯で商品・サービスを利用することになったのか」といったことなどです。また採用サイトにおける社員紹介コンテンツであれば、「入社年度」「なぜこの会社に入社したのか」「仕事のやりがい」といったことを知っておくといいでしょう。
また著名人にインタビューをする場合には、過去にその人が受けたインタビュー記事をインターネットや雑誌などで調査するといいでしょう。

●質問項目を準備する

インタビュイーの事前調査をしたら、次にすべきことが質問項目の作成です。即興でインタビューをすると想定外の答えを引き出すこともできますが、インタビュアーにもインタビュイーにも相応の技量が求められるため、できる限り質問項目を準備しておくべきでしょう。
質問項目を作成する際には、聞きたいことを羅列するだけではなく、話の流れを意識するといいでしょう。例えば「事例紹介」などのコンテンツを制作するためのインタビューであれば、「なぜこのプロジェクトに取り組むことになったのか」「どのような戦略を立てていたのか」「どういうゴールを設定したのか」「プロジェクトを進める上でどのような課題が出てきたのか」というように、順序立てて聞いていくと、話をする側も話しやすいですし、記事を作成する際にも効率的に進めることができるようになります。
質問項目を作成したら、事前にインタビュイーにも共有して当日までに回答を準備しておいてもらうと、インタビューをスムーズに進められるようになります。

●質問項目以外にも聞きたいことをピックアップしておく

インタビューができる時間などによっても異なりますが、質問項目は10点程度用意しておくと時間を持て余すことなくインタビューを進められるようになります。
ただ、インタビュイーが話をすることに慣れていない場合は回答が短くなってしまうこともあります。そこで、本筋からは離れることであっても、いくつか聞きたいことをピックアップしておくといいでしょう。思わぬところから重要な情報につながることもあるので、インタビューの内容を厚くすることができるでしょう。

●必ず聞きたい項目をピックアップしておく

一方で、必ず聞いておきたい質問項目をピックアップしておくことも大切です。インタビュイーの予定が急遽変更となり、インタビュー時間が短縮されてしまうこともあります。
インタビューに慣れているプロのライターであればその場で臨機応変に対応することができますが、慣れていない人がインタビューをする場合には慌ててしまい、満足行くインタビューができなくなってしまう可能性もあります。
そこで、作成した質問項目の中から「これだけは外せない」という項目をピックアップしておくと、もしものときにもリカバリーができるでしょう。

インタビュー中のポイント

続いて、実際にインタビューを行う際に押さえておきたいポイントを紹介します。

●レコーダーを用意する

インタビュー中はメモを取ることが大切ですが、一言一句記録することはできませんし、インタビュー後に話の内容を忘れてしまうこともあります。そこで重要なのが、レコーダーを用意しておくことです。インタビュー中にレコーダーを回しておくと話に集中できるようになるので、より良いインタビューをすることができるでしょう。
ICレコーダーは安価なものであれば数千円で購入することができますし、最近ではスマートフォンでレコーダー用のアプリもダウンロードできるので、予算などに応じて最適なものを選んでみましょう。

●話を聞いている姿勢を見せる

インタビューに限らず日常会話でも大切なことですが、「話を聞いている姿勢」を見せると、相手は話がしやすくなります。インタビューに慣れていないと、ついつい質問項目に目を落としたり、メモを取るのに夢中になってしまいがちですが、そうした行動ばかり取っているとインタビュイーは「この人は本当に話を聞いているのだろうか」と疑心暗鬼になり、話が盛り下がってしまう可能性があります。

そこで、相手の目を見て話を聞く、相づちを打つ、メモを取るのは重要なキーワードが出た時だけに限るといった行動を取ると、「自分の話をしっかりと聞いてくれている」と思わせることができるでしょう。

●時にはムダ話をする

上述したように、インタビューに慣れていない人の場合、緊張からなかなか言葉が出てこないことがあります。そうした際には、敢えてムダ話をするということも有効です。例えばその人の趣味の話であったり、時事ネタであったり、誰もが話しやすい話題を振って場を和ませるというのも、大切なテクニックなのです。ムダ話から本筋につながっていくこともあるので、話が弾まないと感じた際には取り入れてみるといいでしょう。

もちろん、唐突にムダ話を振ってしまうと逆に違和感を与えることになってしまうので、タイミングには注意をしましょう。

●機械的に質問をしないように注意する

インタビューというものは、インタビュイーだけではなく、インタビュアーも緊張してしまうものです。「できるだけスムーズにインタビューをしていこう」と考えるあまり、用意しておいた質問項目を機械的に読み上げてしまうと、その緊張が相手に伝わってしまったり、無愛想に受け取られ、インタビューが盛り上がらない可能性があります。
そうしたことを回避するために、あえてフランクな話し方をしたり、質問の順番を変更するなど、「アドリブ」的な形でインタビューを進めていくと、話を弾ませることにもつながっていきます。

インタビュー経験がない人の場合、できることならば同僚や家族などに協力をしてもらい、予行演習をすることもいいでしょう。

●曖昧なまま話を進めない

インタビューでは、曖昧なまま話を進めないということも大切です。例えば数字的な情報や専門用語などが出てきた際、その情報が曖昧なまま進めてしまうと、原稿を作成する段階になって困ってしまうことになります。そのため、曖昧な情報はその場で確認しておくようにしましょう。たとえ一般常識と言われるようなことであっても、「念の為の確認ですが」といった枕詞を用いた上で再度聞いてみると、多くのインタビュイーはちゃんと答えてくれるでしょう。

インタビューにおいては、「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」という言葉を念頭に置いておくことも大切なのです。

●NG項目はその場で確認する

上記と関連することですが、掲載がNGな項目もその場で確認するようにしましょう。インタビューが盛り上がると、本来記事には掲載してほしくない情報も口にしてしまうことがあります。特にインタビュイーのプライベートに関わることや、会社の機密情報などに関することなどが出てきたら、いかに面白い話であっても「それは記事にしていい情報ですか?」と確認するようにすべきです。

その確認を怠り、記事として公開した段階で指摘をされると思わぬトラブルを招いたり、インタビュイーから不信感を抱かれることもあるので、細かいことであっても注意が必要です。

まとめ

今回紹介したようなポイントを押さえておくと、より良いインタビューを行うことができるでしょう。ただ、相手から話を引き出していくためには経験も重要です。アリウープでは、これまでに多くのサイトでインタビューコンテンツの制作に携わっていますので、「インタビューコンテンツをつくりたい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。