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「直帰率が高い」は悪なのか?

そのWebサイトに訪れたユーザーが最初の1ページだけを見て閲覧を止めてしまい、サイトから離脱する割合を「直帰率」と言います。直帰率が高いことは一般的に良くないことであると考えられますが、実は必ずしもそうとは言えません。どういうことなのか、説明をしていきましょう。

そもそもなぜ直帰が発生するのか

直帰率の詳しい説明については過去に投稿した「【用語解説】直帰率とは」という記事で紹介をしています。同記事にも記載しているように、直帰が発生する理由は主に以下の3つです。

(1)ページ内に目的の情報が見当たらないため
(2)ページの表示速度が遅いため
(3)他ページに遷移するナビゲーションやリンクがないため

これらの理由で直帰が発生している場合、せっかく力を入れてサイトを作っても、その努力が水の泡になってしまいます。
また現代においては、Webマーケティングで成功を収めるに「UX」※参考:「 Webマーケティング用語集 「UX」とは」をいかに高めるかという観点が欠かせません。ユーザーにストレスを与えて直帰率を高めることはその逆を行き、ひいては会社自体の印象を悪くしてしまう可能性すらあります。
したがって、上記の理由で直帰率が高い場合は、早急にコンテンツや設計を見直すべきでしょう。

直帰率が高いことは必ずしも悪いことではない

ただその一方で、直帰率が高いことが必ずしも悪いわけではありません。ユーザーに期待通りの情報を提供し、ユーザーが満足をしている場合にも直帰率が高くなる傾向にあるからです。

こうした傾向にあるのは、企業のアクセスページや、ブログサイトなどのオウンドメディア系のコンテンツです。後者の場合、もちろんサイト内を回遊して直帰率が低いことにこしたことはありませんが、リピーターであれば最新の記事のみを閲覧して満足する可能性も高いため、直帰率が高いからといって気に病むことはありません。

また、商品やサービスのFAQページの場合も直帰率が高いことが必ずしもマイナス要因とは言えません。なぜならば、1ページを閲覧しただけでユーザーの疑問が解決されている可能性が高いからです。逆にFAQページで回遊率が高い場合、ユーザーの悩みを解決できていない可能性が高く、コンテンツを見直したり、あるいは商品・サービスそのものに不備がある可能性を示唆することになります。

このように、直帰率が高いことを一律的に悪だと捉えるのではなく、そのページの役割や特性などと照らし合わせて数値の良し悪しを判断すべきでしょう。

直帰率を確認するときは流入経路も調べよう

直帰率の良し悪しを見極めるためには、流入経路と照らし合わせることも有効です。例えば広告経由で流入をしているのに直帰率が高く、フォームなどの目当てのページまでたどり着いていない場合には、サイトの設計だけではなく、広告の出稿方法にも問題がある可能性があります。

また、自然検索で流入している場合、前述したようにその流入先がアクセスページやオウンドメディア系コンテンツ、FAQページであれば直帰率が高くとも心配はありませんが、商品やサービス紹介ページなど、より深く見てもらいたいページであるにも関わらず直帰率が高いようであれば、ユーザーが求める情報を適切に提供できていない可能性が高いと言えます。

このように、アクセス解析は多面的な見方が求められるものです。アクセス解析に手間をかけることが難しい、何をどう見ればいいのかわからないとお感じの方は、ぜひ経験豊富な我々にご相談ください。