競合分析の2つのポイント

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ユニークユーザー(unique user)とは、特定のWebサイトもしくはWebページに訪れた人(ユーザー)のこと。頭文字を取ってUU、UU数、または訪問者数と表記されることもあります。
アクセス解析でよく使用される用語として、とくに訪問数(セッション数)やページビュー数(PV数)と混同されますが、ユニークユーザー数は文字通りユニーク(一意・固有)のユーザー(人)の数のことなので、純粋に「何人がWebサイトに訪れたのか」という単位として確認できる指標です。
参考までに例を挙げると、Aさんは昨日と今日の2回サイトに訪れて、合計10ページ閲覧。Bさんは今日だけサイトに訪れて3ページだけ閲覧したとします。この場合は、ユニークユーザー数は2、訪問数は3、PV数は13という計算になり、必ず「ユニークユーザー数≦訪問数≦ページビュー数」という式が成立することになります。
ユニークユーザー数が多くなれば、それだけ多くの人にサイトを閲覧されていることを意味します。PV数以上に、サイトの純粋な人気や、特定期間中の注目度を判別できる指標とも言えるでしょう。
ユニークユーザーの集計方法は、アクセス解析ツールによって違いがあります。
基本的には、
・IPアドレス
・ホスト名
・Cookie
これらの情報もしくはその組み合わせで、「このアクセスは同一のユーザーからのトラフィックに違いない」とみなしてユニークユーザーとしてカウントしています。そのため、実際は同一人物であっても、職場と自宅の二箇所から特定サイトにアクセスした場合や、異なる二台の携帯電話からアクセスした場合は、それぞれ2人の異なるユニークユーザーとしてカウントされてしまいます。そのため、ユニークユーザーは必ずしも正確な人数であるとは限らないと理解しておいた方がいいでしょう。
アクセス解析ツールの定番であったユニバーサルアナリティクス(UA)の場合、ユニークユーザーを判定するのにサイト側で取得するユーザー識別子であるUser IDを第一に、Cookieを第二に使用していました。また、ユニークユーザーのことを「ユーザー数」と表記していました。しかしGoogleは、2023年7月1日を持ってUAのサポートを終了すること、そして今後は「Google アナリティクス 4 プロパティ(GA4)」を利用することをユーザーに呼びかけています。
そしてGA4では、ユニークユーザーに関して、計測方法など幾つかの点でこれまでと異なる部分があり、注意が必要になってきます。
第一の違いとして挙げられるのがユーザーの識別方法です。上記のように、UAはUser ID、あるいはCookieでユニークユーザーを判定をしていました。しかしGA4では、(1)User ID、Googleアカウントを通じて個々のユーザーを識別する(2)Googleシグナル、そして従来も活用されていた(3)Cookie IDの3つでユニークユーザーを判定します。この3つのIDをすべてが必要なわけではなく、(1)>(2)>(3)の優先順位で利用されることとなります。なおGoogleシグナルは、UAの場合にはクロスデバイスレポートとユーザーエクスプローラーの確認のためにのみ利用されていました。
UAとGA4でユーザーの識別方法が異なるのは、Cookie規制の動きが強まり、これまでのようにCookieが活用できなくなるからです。そこで複数のIDを活用し、より精度の高いユーザー情報を得られるようになったのです。そのため今後のWebマーケティングでは、如何にしてユーザーに自社サイトに会員登録をしてもらい、User IDを得ていくかの重要度が高まっていくと言えるでしょう。
GA4になって精度の高いユーザー情報を得られるようになると、様々な角度からユーザーを分析できるようになります。例えば「ユニークユーザーのスクロール数」という項目では、ページの90%以上をスクロールしたユーザーの数を把握できるため、このような機能を活用していけば、これまで以上に効果の高いサイトを構築が可能となります。
ユニークユーザー以外に関しても、GA4はUAと異なる点が数多くあります。「GA4の使い方をもっと詳しく知りたい」「GA4の解析方法を身に付けたい」とお考えの方は、ぜひアリウープにご相談ください。