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わかったふりをしていませんか? Webマーケティング用語集 「エンゲージメント」とは

Webマーケティングに携わる中でイマイチ理解できない言葉が出てくること、ありませんか?しっかりとWebマーケティングに取り組んでいくためにはWebに関わる用語を学んでおくことも大切です。アリウープブログで解説をしていきますので、参考にしてみてください!

本日紹介する用語は「エンゲージメント」です。

「エンゲージメント」は企業価値を向上させるもの

エンゲージメント(engagement)は、直訳すると「約束」「婚約」といった意味がある言葉ですが、マーケティング用語では「企業や製品等とユーザーとの結びつき」という意味合いで使われます。平たく言うと「あなたの会社・製品に対するユーザーの愛着・共感」と理解すればよいでしょう。

「愛着」「共感」というのは少々抽象的な言葉ですが、これらが高いほどユーザーはその製品やサービスを利用しますし、同時に友人や家族、SNSなどで不特定多数の人にもお勧めしてくれるようになります。さらには質の向上のために建設的な意見を提供してくれることもあります。つまり、エンゲージメントが高いほど、企業は自分たちの価値を高めることができるのです。

価格が安い、インセンティブが付いているといったことによる結びつきは、(それを入り口にエンゲージメントが醸成される可能性はあるものの)なくなってしまうと結びつきもなくなるため、エンゲージメントとは言いません。あくまでも「その製品を“良い”と思っているから支持する」という思いこそがエンゲージメントなのです。

エンゲージメントを高めるためには、「この製品・サービスを使うことでユーザーにこうなって欲しい」というメッセージを発信して共感を感じてもらい、同時にユーザーからの声に応えて「愛着」を抱いてもらうことが重要です。もちろん簡単なことではありませんが、薄利多売のビジネスモデルが転換期を迎えている今、この考えを重視していくことが必要になってくると思われます。

では、そんなエンゲージメントを把握するにはどうすればよいのでしょうか。

Webサイトにおけるエンゲージメント

GA4(Googleアナリティクス4)ではエンゲージメントに関する指標が計測できます。

①レポート「エンゲージメント」

レポートのエンゲージメントという項目では、イベントやコンバージョン、ページとスクリーン(閲覧したページ)に関するレポートを閲覧できます。

Webサイトにおいては、ユーザーがサイトに入ってから取った行動=イベントやコンバージョン、閲覧したページなどがエンゲージメントを測る指標となります。

②エンゲージメント率などの指標

具体的なエンゲージメントに関する数値を確認する場合は、GA4では「エンゲージメント率」や「平均エンゲージメント時間」という指標を活用します。

エンゲージメントに関する指標は「集客」→「ユーザー獲得」より確認できます。

エンゲージメントの定義・・・「10秒以上継続した」「1件以上のコンバージョンイベントがあった」「ページビューが2以上あった」のうち一つでも該当するセッションはエンゲージメントが発生したとみなされます。

エンゲージメント率・・・エンゲージメントが発生したセッションの割合。従来の直帰率の場合はユーザーがサイトに来訪してじっくりコンテンツを読んだとしても、1ページだけしか閲覧していない場合は直帰とみなされますが、エンゲージメント率の場合はユーザーが10秒以上コンテンツを閲覧した場合にはエンゲージメントしたとみなされます。サイトがきちんと閲覧されているのかよりわかりやすくなりました。

エンゲージのあったセッション数・・・エンゲージメントが発生したセッションの数

平均エンゲージメント時間・・・実際に画面が表示されていた時間の平均です。これまではタブで開いていただけで表示されていない場合なども滞在時間として計測されていましたが、エンゲージメント時間はそういった場合にはカウントされません。

上記のように、GA4ではWebサイトにおけるエンゲージメントに関する分析が可能です。

SNSにおけるエンゲージメント

SNSマーケティングにおいて「エンゲージメント率」を計測することによって、そのSNSアカウントがどれだけファンに支持されているかを数値化することができます。例えばツイッターの場合、「(1ツイートのクリック数、リツイート数、コメント数、フォロー数、いいねの総数)÷インプレッションの合計数」という計算式で、そのアカウントからのツイートがどれだけファンに支持されているかを可視化できます。

前述したように、今後はエンゲージメントを高めることが重視されていくと考えられています。
それはWeb業界においても同様のこと。エンゲージメントに関する指標を活用して自社製品や自社サイトの分析をしてみてはいかがでしょうか。

監修

Kiyone Ito

Marketing Director

大手家電メーカーサイト、大型商業施設やホテル・観光サイト、BtoB製品サイト、コーポレートサイトなど幅広い案件を担当。 特に、アクセス解析やヒューリスティック評価による、課題抽出や改善提案を得意とする。

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