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CMSは「オンプレミス」と「クラウド」、どちらにすべき?

値段、機能、サポート体制など、CMSを選定する際に考慮すべきことは幾つもありますが、忘れてはならない比較ポイントがもう一つあります。「“オンプレミス型CMS”か、“クラウド型CMS”か」という点です。

「オンプレミス型CMS」は自社が管理するサーバにインストールして使用するタイプのCMSで、「クラウド型CMS」はサービス提供者が管理するサーバにインストールされたCMSを、インターネットを介して利用するタイプのものです。もともとはオンプレミス型CMSの方が主流でしたが、近年ではインターネット環境の向上や得られるメリットの多さなどからクラウド型CMSを利用する企業が増えてきています。ただし、どのような会社にとってもクラウド型がベストな選択というわけではありません。運用するサイトの種類や前提条件によってはオンプレミス型の方を利用した方がいいケースもあるのです。

「自社の場合、どちらのCMSがいいのだろう…?」と悩んでしまう方もいるかもしれませんが、ご安心ください。この記事で両者の違いや、選び方のポイントを紹介していきます。

オンプレミス型CMSとクラウド型CMSのメリット・デメリット

オンプレミス型とクラウド型の違いは「どこのサーバにCMSがインストールされているか」にあります。上述のように、オンプレミス型はユーザーが管理するサーバに、クラウド型はサービス提供者が管理するサーバにCMSがインストールされています。「インストール先が違うくらいなら大した差はないのでは?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。前者の場合は自社サーバにCMSを導入するための作業が必要ですし、運用時の定期的なメンテナンスも欠かせません。しかしクラウド型の場合、ユーザーは「サービス提供者のサーバにインストールされたCMSにアクセスして利用する」ため、自社サーバへの導入作業は不要となります。つまり初期費用を格段に抑えることができるのです。その他にもクラウド型のCMSには運用時のメンテナンスやトラブル発生時の対応、機能拡張のしやすさなどの特徴があります。

その他にも両者には異なる特徴があります。その違いを以下のように表にまとめました。

必ずしもクラウド型がベストではない

ここまでを読んで、多くの方が「メリットが多いクラウド型の方がいい!」と思われるでしょう。確かにクラウド型CMSの方が費用も手間も少なく済みますし、保守やメンテナンスなど本来の運用以外の面倒な作業はサービス提供者に任せられるのも嬉しいところです。しかしオンプレミス型が持つ見逃せないメリットがあります。「カスタマイズ/システム連携の柔軟さ」です。

基本的にクラウド型CMSは最大公約数的に機能を用意しており、ユーザーはその中から必要な機能をピックアップしてサイトの構築・運用を行っていきます。裏を返せば、あらかじめ用意された以外の機能は個別に追加してもらいにくいことを意味します。一方、オンプレミス型は導入までに時間をかけて準備していくので、パッケージ内に用意されていなくても必要な機能があれば追加や開発をすることが可能となるのです。当然その分のコストは掛かりますが、どうしても厳守しなければならない社内ルールがある場合などはオンプレミス型の方が向いていると言えるでしょう。同様に、既存の基幹システムと連携が必要な場合もオンプレミス型CMSの方が自由度は高い傾向にあるのです。

こうした点を考慮せず、安さや手軽さだけを見てクラウド型CMSに決めてしまうと、導入してから後悔してしまうかもしれません。両者の特徴と自社の事情を照らし合わせた上で、導入するCMSを決定していくべきだということを忘れないようにしましょう。

まとめ

アリウープでは、これまで多くのお客様に対して最適なCMSを提案してきました。「どんなCMSを選べばいいのかわからない」「自社の事情の棚卸しから手伝ってもらいたい」という要望にもしっかりとお応えします。CMSにお悩みの方は、ぜひ私たちにご相談ください。

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監修

Kunihiko Tajima

Account Director /
Manager

CMSに関わる案件を中心に、Web業界で約10年間ディレクターに従事。アリウープでは、プレイヤーとしてPJ管理やCMS構築ディレクションを担いながら、ディレクショングループマネージャーも兼任。
オンオフはしっかりと分け、休日は娘と過ごす時間を大切にしています。