Blogブログ

ブログ
一覧へ戻る

サイトリニューアル、真の成功のために必要な5つのポイント〜リニューアルは「ゴール」ではなくて「スタート」〜

自社サイトのリニューアルはWeb担当者にとって一大プロジェクト。そのため多くの人は「リニューアルを成功させる」ことに囚われてしまいます。しかし本当に大切なのはリニューアルをすることではなく「リニューアルによって自社事業に好影響を与えるサイトにする」ことです。このことを忘れてしまうと、苦労してリニューアルを終えても「見た目や機能は期待通りのものができたのに成果が出ない!」という事態に陥ってしまうことも…。

こうした失敗は、将来を見据えた上でリニューアルを実施しなかったから起こるものです。そこで今回は、未来の成功を掴むために知っておきたいサイトリニューアルの5つのポイントをご紹介します。

【ポイント1】社内理解の獲得と協力体制の構築

多くの場合、サイトリニューアルは特定の主管部署を中心に推進しますが、その部署だけでリニューアルが完結することはありません。サイトで自社製品を販売したければセールス部門やマーケティング部門の意向を汲む必要がありますし、採用を強化したければ人事や総務との連携が不可欠です。

もしも主管部署が他部門との連携・調整を怠ってしまうと、プロジェクトの途中で横槍が入ったり、決まったものが後からひっくり返される危険性が生まれます。何事もなくリニューアルを終えたとしても、運用段階になって思うように協力を得られず、結果的に成果につながりにくくなってしまうでしょう。

つまりリニューアルのような一大プロジェクトの際には、社内からの理解を獲得し、協力体制を構築して臨むことが重要なのです。

社内からの理解を得るためには、何のためにサイトをリニューアルし、どうやって自社のビジネスに貢献させるか、つまりは「目的」を明確に定義することです。さらに利害の異なる部門や、Webの知識が少ない上層部との間で共通の認識を持てるよう、数字で確認できる評価指標を策定することも効果的です。

そして連携すべき部門をすべて洗い出し、各部門間で利害調整しやすい体制を構築するとよいでしょう。利害調整しやすい体制とは、例えば各部門からの意見や情報を主管部署が吸い上げる中央集権型、主管部署が各部門を統括した上で、各部門が直接外部委託先とやり取りをする権限委譲型、主管部門を含めた各部門からメンバーを募ってリニューアルプロジェクトチームを作る連邦型などがあります。こうした体制は、自社にとってやりやすい形を見極めた上で決定していくとよいでしょう。

このようにして社内理解を得て、協力体制を構築しておくと、リニューアルをスムーズに進める上で効果的なだけではなく、より良い運用にもつながっていくのです。

【ポイント2】適切な外部委託先を選定しよう

自社内にデザイナーやコーダーがいない場合、リニューアルに限らず、サイト制作を社内だけで完結することはできません。その場合はプロのWeb制作会社を探し、委託することになります。

ただし、一口に「Web制作会社」と言っても、得意とする分野や業種、対応可能な業務範囲はその制作会社によって異なります。自分たちはこのリニューアルによってどのようなサイトを作りたいのか、それを実現するためにはどのような制作会社を求めたいのかを見極め、発注することが重要です。

すでに関係性のある制作会社がいればその会社と相談しながらリニューアル後のサイト像を描いていくこともいいですし、より広い意見を知りたいのであればコンペを実施するという手もあります(参考記事:初めてのコンペ、何を準備したらいいの?

【ポイント3】効果測定の重要性を認識する

見た目を刷新するだけがリニューアルではありません。デザインを新しくしたことでユーザーがどのような行動を取るようになったのか、サイトが売り上げにどのように貢献しているのかを測定してこそ、次なる一手が見えてくるのです。そのため、効果測定をしっかりと実施することが必要だということを知っておきましょう。もちろん、そのためのKPI(参考記事:わかったふりをしていませんか? Webマーケティング用語集 「KPI」とは )を設定しておくことも重要です。

ただし、サイトの効果測定は、どのような項目を見るかわかっても、そこから出てきた数値をどう解釈したらいいのか検討するのが難しく、慣れないうちは時間がかかります。そのため、多くの企業は自社サイトの効果測定をうまく行えていないという実情もあります。そうした場合は、効果測定を外部に委託するという手もあります。

とはいえ、できることなら効果測定は自社内で行うのがベストでもあります。その方が自社サイトの強みや弱みを理解しやすいですし、スピーディーに施策を考えられるからです。したがって効果測定を自社で実施していく場合には、長期的な視点での人材育成、組織構築が必要となってきます。

【ポイント4】運用や更新までを考慮した企画と予算編成を

大規模なサイトのリニューアルの場合、数千万円以上の費用がかかるということもあり、リニューアルは一大プロジェクトと言えるでしょう。Web担当者にとってはその費用を捻出することが重要な仕事になるわけですが、そこで忘れてはならないことがあります。それは「リニューアル後の運用や更新を考慮する」ことです。

Webの予算獲得や消化において噴出する問題を大別すると、(1)割り当てられる予算がもともと少ない、(2)当初は足りると思っていたのに途中で予算が不足してしまう、という2つのケースに分けられます。いずれの場合も、「年間を通して必要な予算の予測を誤っている」ことが問題の根幹と言えます。これは、安易に前年の実績を元に予算を算出していたり、更新が必要なコンテンツを見落としてしまったりすることによって起こります。些細な、しかし重大なミスが積み重なってしまうと、せっかくリニューアルによっていいサイトが生まれても宝の持ち腐れになってしまう危険性があるのです。

こうした事態を招かないためには、リニューアルプロジェクトがスタートする前に緻密な計画を立てておくことが重要になると言えるでしょう。

【ポイント5】運用フェーズのフローやガイドラインを整備する

リニューアルをするということは、従来とは運用のフローが変わっていくことでもあります。思い通りのデザインや機能、コンテンツを作ることができたのに、運用にとまどって更新がスムーズにできないということになると、当初考えていた目的の達成は非常に困難になってしまいます。

そのため、リニューアルの際には運用フローやガイドラインを整備することも重要なタスクの一つです。また、ガイドラインは作ればいいというものではありません。時間の経過とともに内容を見直し、ブラッシュアップを繰り返すことで、より効率的な運用が実現できるようになるでしょう。

【まとめ】リニューアルは「スタート」と心得て、最終目標に進んでいこう

ここまでに記してきたように、リニューアルは「ゴール」ではありません。どれだけいいサイトに生まれ変わっても、社内の理解や協力がなければ魅力的なコンテンツは作れませんし、運用フェーズを見据えた準備が欠ければサイトの真価を発揮することもできません。あくまでもゴールはWebを通じて自社事業の価値を向上させることであり、リニューアルはそのための「スタート」でしかないのです。

アリウープは、この視点を欠かさずに多くのリニューアルプロジェクトに携わっています。「リニューアルの相談をしたい」「どうやってリニューアルを進めていくべきか教えて欲しい」という企業の方は、ぜひ一度ご相談ください!

  • 古い記事

    祝!6周年 アリウープの”過去・いま・未来”を創業時からいるメンバーに聞いてみました! 〜後編〜

  • ブログトップへ戻る
  • 新しい記事

    社内で映画鑑賞会!第一回目のお題映画は「キック・アス」!〜前編〜