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既成概念の枠を超えて、今までにない新しいクリモトのイメージを 一緒に作り上げてくれました

株式会社栗本鐵工所

事業化を目指し、 技術開発を進めながら企画も同時に走らせていく

栗本鐵工所の事業内容を教えてください。

福井:栗本鐵工所は名前の通り、鉄に関する事業を行っているのですが、事業領域は、大きく3つの柱で形成されています。
1つ目は、パイプシステム関係。上水道用の鉄管とバルブ事業が主です。
2つ目は機械システム関係です。自動車部品を作るためのプレス機や粉状の原料を混ぜる機械、砕石用設備からプラントシステム等を取り扱っています。
そして、3つ目は、建材・化成品関係で、鋼板を使用した建築・土木資材やガラス繊維を用いた繊維強化樹脂製品などが主な商材ですね。

藤永:今回は3つ目の事業ドメインに関連する(※1)コンポジット部材、特に (※2) CFRPを主軸とした事業のブランディングサイトの制作でしたよね。
(※1)複数のものを合成あるいは組み合わせたものを表す。ここでは、繊維と樹脂の複合材をいう
(※2)CFRPとは、「Carbon Fiber Reinforced Plastics」の略で、「炭素繊維強化プラスチック」の意

福井:そうです。機械システム関係の機械・装置と化成品関係の繊維強化樹脂という弊社が従来より保有するコア技術に焦点を当て、CFRPの新しい事業を立ち上げるための開発をしていました。2016年4月に独立した部門組織となり、コンポジット事業をスタートさせて事業化を目指そう!という方針で、技術開発を進めながら企画も同時に走らせてきました。

事業内容や部門について、丁寧に説明してくださいました
福井様
※開発内容や部門を越えてグループをまとめ上げる、プロジェクトリーダー

“攻めの企画営業をする”事業戦略

今回Webサイト制作に至った経緯についてお聞かせください。

小俣:毎年関連する展示会へ出展しており、メール等によりご案内からフォローアップまでを行っているのですが、ネット上にクリモトコンポジットのページがない状態でした。『Webサイトを作りたい!』というよりは、“マーケティング施策を強化していきたい”という所からスタートしたので、展示会とお客様をリンクさせ、引き合いを増やすことが目的でした。

斉藤:リンク先が無ければ、そこで止まってしまいますものね。

福井:プロジェクトの事業戦略の一つとして “攻めの企画営業”を掲げています。つまりお客様を待つのではなく、お客様をしっかり掴んでいこうと。攻めていきたいという気持ちが根底にあり、そのためには商品ページがあることが必須条件でしたよね。

井上:さらには、受け皿のWebサイトを作るだけではなく、育てていかなければならないと考えていました。

弊社スタッフと対談していただきました。
左:ディレクター藤永、中央:斉藤(TV会議)
右:福井様
写真はありませんが、
◆栗本鐵工所より井上様
(※コンポジットプロジェクト室事業企画グループ所属。Webサイトの制作や顧客PRを含む企画業務を担当)
◆クリモトビジネスアソシエイツより小俣様
(※クリモトビジネスアソシエイツ所属。栗本鐵工所全体の情報システムの企画・開発やWebサイト運用・メンテナンスなども担当)
にご参加いただきました

“成果を出す”という、シビアな部分を任せるということ

コンペを開催し、新しい業者選定をした背景は何があったのですか?

小俣:勿論、初めは既存の取引先で検討していましたが、新事業創造の為のサイト制作なので、今まで以上に企画力・デザイン力を重視しなければならないと感じていました。新しいブランドイメージやブランディングも必要でしたし、今までの“クリモト”というベースはあるものの、既成概念の枠を超えて、あえてゼロベースで考え、新しいイメージを作っていくチャレンジをしたかったので、コンペを開催することになりました。
また、今回のサイトは主に自動車業界などのエンジニアの方に見ていただく事が多いのですが、自動車のサイトってとてもカッコイイじゃないですか。だから、ユーザー視点でもそういったデザイン性も重要だなと思っていました。弊社はどちらかと言えば、“実直で真面目!”というイメージなので、“カッコ良く魅せる”という事はかなり苦手な部分なのですよね。

斉藤:そうだったのですね。従来お願いしているところだと、いい意味でも悪い意味でもイメージが固定されがちですからね・・・。
弊社サイトからのお問い合わせでしたが、きっかけになったのはどのコンテンツでしたか?

小俣:特に制作実績のページはじっくり拝見しました。あのページはアリウープさんのショ-ルームになっていますよね。
得意とするサイトやデザインがどんなものか?どういった企業とお取引があるのか?という事を確認してから、お問い合わせしました。

コンペで重要視したところはどういった面ですか?

小俣:とにかく、企画力とデザイン力、両方発揮してほしいと考えていたのですが、選考では重要視するポイントを2つに決めていました。
1つ目は、弊社の課題を深く理解していること。
Webサイトをつくるだけではなく、ビジネス上のゴールを理解しているかどうか?ですね。
2つ目は、提案書でうたったことがちゃんと実行できるかどうか。これって意外と重要なのです。
コンペでは5社にご提案いただいたのですが、中には”できそうにないな・・・“と思う内容もあったので。いくら素晴らしい案でもそれでは意味がないですからね。
“成果を出す”というシビアな部分をお願いしなければなりませんから、『きっとやり遂げてくれる』と強く感じたアリウープさんに決めましたね。

コンペ前に『事業部の方にインタビューさせてほしい!』と言われた時は驚きました

他の制作会社との違いを感じるところはありましたか?

小俣:驚いたのは、RFPを渡したときに、『事業部の方にインタビューさせてほしい!』と言われたことです。そこまで私たちのビジネスを理解しようとしてくれているのか!と。他社さんにそれはありませんでしたね。
後は、とにかくご提案いただいた内容に隙が無いと感じました。こちらが伝えていなかった、“この後こうしてみたい”と思ったことも先回りして提案してくださっていて。
実は、コンペ後、参加者全員に評価シートを書いてもらったのですが、アリウープさんは群を抜いて高い評価でした。
実際に“作るだけじゃない”という体制と企画力をお持ちだなと感じました。

藤永:隙が無い!そこまで言っていただけると・・・ありがとうございます。嬉しいですが、恥ずかしいですね(笑)
当時インタビューさせて頂いた意図としては、プロジェクトの概要は理解したのですが、実際にプロジェクトを推進するご担当者様に、自社製品をどのように考えているか、CFRPに対する想いや今後の展望など、詳細を直接お聞きする事で、より精度の高いご提案ができればと考えたからです。
でも、私たちがいつも以上に気合が入ったのは、クリモト様からいただいた“熱いRFP”のおかげなのですよ!

福井:こちらの思いや、やりたい事を全て伝えなければ!とかなり“厚い”ページ数になっていましたね(笑)

藤永:頂いたRFPの中にはサイトでやりたいことだけでなく、マーケティング施策としての全体像と意図も教えてくださっていたので、コンペの準備をする方としても、わかりやすく腑に落ちたというか。
だからこちらもしっかり応えなければと、リアルな提案が出来たのだと思います。

小俣:RFPの作成に至るまで、数か月かかりました。担当メンバー総出で我々が目指すべきは何か?を議論し、やりたいことを突き詰めていきました。
案件の特性的にもアリウープさんとの相性が良かったのでしょうね。
ただ“作るだけ”や、“作って終わり”という制作会社ではないという部分で。

斉藤:確かに、作るだけなら他の制作会社がコストも安いと思います。弊社は作るだけではなく、その前段階を重要視していますので、『一緒にプロジェクト立ち上げや企画から考えて行こう』というときにはしっかり強みを活かせます!

実際に私たちと仕事をしてみていかがでしたか?

小俣:制作工程でのやりとりは井上がメインで担当をしていたのですが、横から見ていて、順調に進みすぎているな~と思っていましたよ。
もう少し炎上するかなと読んでいたのですが(笑) 
アリウープさんは、顧客側に寄せすぎることも、制作側に寄せすぎることもなく、要件の調整などもしっかりバランスをとって進行していましたよね。

井上:私はWebサイト制作に携わるのは初めてで、他と比べることはできないのですが・・・1つ1つの工程でしっかり説明をしていただいたのが印象的ですね。例えばワイヤーフレームは“ここはこう埋めていくのですよ”と順序立てて教えてもらいました。資料を元に、どの原稿が必要か、どの写真が必要かを確認したり、スケジュールを見ながら優先順位を決め、一緒にクリアしていくことができたので、進行について不安を感じることはありませんでした。

斉藤:初めに井上様はWebに携わった経験がないという情報をお伺いしていましたので、いつもより丁寧に進めるように意識しました。“ワイヤーフレームってそもそも何をするものなのか?”とか会話しましたよね。
でも、素材集めや原稿作成も量が多かったので大変ではなかったですか?

井上:技術やデータの詳しい説明などは専門知識が必要でしたが、皆が協力的で特に大変だとは思いませんでした。技術部門を含め、チーム全体で作り上げたサイトだなと実感しています。

藤永:素晴らしい部署ですね。
日常生活では中々目にしない商品やデータだったので掲載情報について、データの配置があっているのかなど、何度も井上様に質問をさせていただきました。
そういった時にも、口頭説明だけでなく、サンプルを実際に見せていただいたりしたことで、より理解が進みましたよ!

このサイトを良いお手本として、社内でのWebの重要度をあげて行きたい

公開後の効果や社内の反応はいかがでしたか?

井上:今までできなかった“サイトでのコンタクト”がとれるようになったことは大きな成果だと思います。サイトからのお問い合わせをきっかけとした顧客訪問も複数実施しています。「実は製品写真などは私が撮影したのですよ」とお客様と会話したり、営業のネタにもなっていますね。

小俣:あえて今回は自社サイトのトーン&マナーに合わさず、先進的な新規事業として“既成概念の枠を超える”という、当初狙った通りのカッコイイサイトになったと思います。クリモトとして製品単体のページを作るのは初めてだったのですが、成果も徐々に上がってきていますので、これが社内にも良いお手本となるのではないでしょうか。

福井:現状、対面営業や展示会が営業活動のメインとなっているので、Webサイトの優先度は会社全体としてもまだまだ低い状態だと思います。コーポレートサイトの更新頻度等含め課題は多いので、これからさらに社内でのWebの重要度を上げていく必要があると感じます。また、もっと成長していくためにも、アリウープさんには、ビジネスを拡大する良きパートナーであってほしいですね。

藤永:ありがとうございます。このサイトをきっかけに、これからも、 Webを通して効果の上がるマーケティング戦略のお手伝いできれば嬉しいです。

最後に、アリウープを一言でいうと?

藤永:難しいと思うのですが、何か最後にお願いいたします(笑)

井上:顧客がどういったものを作り上げたいか、本質的に理解してくれる会社です。

小俣:アリウープの皆さまに言えることですが、“仕事に手を抜かない プロフェッショナル!”という事ですね。

福井:“攻めの企画営業をする!”という私たちの思いをうまく形にしてくれたと思います。

藤永・斉藤:嬉しいお言葉ありがとうございます!いっぱい褒めていただいて・・・気持ちよくインタビューを終える事ができます(笑)
引き続きアクセス解析、メルマガの反響などを一緒に確認させていただき、新しいご提案、ご支援が出来ればと考えております。
本日はありがとうございました!

インタビューを終えて

コンポジット室長の福井様と弊社藤永。 インタビューを通してのお話しから、事業にかける熱い想いを感じました。弊社も引き続きお手伝いさせていただければと思います。 福井様、井上様、小俣様、大変貴重なお話をありがとうございました!

インタビュー実施日:2018年5月9日
公式サイト
https://www.kurimoto.co.jp/composite/

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