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翻訳精度を向上させる4つのコツ

多言語サイト制作において最も気になるポイントが「翻訳」でしょう。翻訳会社に依頼をしたり、自社内の語学が堪能な人材に翻訳を任せるというケースが多いのですが、単に訳すだけではユーザーに伝わらない表現になってしまうことがあります。そこで今回は、翻訳の精度を高める4つのコツについてご紹介します。

【コツその1】専門用語や業界用語の多さを把握しよう
まず重要なことが、翻訳しようとしている文章にどれだけ業界用語や専門用語が入っているかということを把握することです。自社や日本国内では一般的に使われる言葉であっても、外国ではあまり使われていない言葉も多いもの。専門的な知識を持たない翻訳者がそのまま訳してしまうと、本来意図している意味やニュアンスとは異なった文章になってしまうリスクがあります。

そのため、対象サイトの文章の難易度を把握した上で、その業界・分野の知識を有した翻訳業者に依頼することを心がけましょう。

また、文章はすべて無理に翻訳をしなくても構わないものです。場合によっては専門用語・業界用語を図表などでビジュアル化するという対応も有効と言えるでしょう。

【コツその2】翻訳支援ソフトの活用
イギリスのSDLインターナショナルという企業が開発する「SDL Trados(トラドス)」という翻訳支援ソフトがあります。これは、一度翻訳をした文章を翻訳メモリに記憶させ、あとでまた同じ文章が出てきたときには訳文候補が自動的に出てくるというものです。

特に複数の人間が翻訳をする場合には、翻訳者ごとに微妙に訳文が変わってしまうことも多く、それでは読者が混乱をしてしまいます。また翻訳者としても何度も同じ文章を翻訳するのは手間です。そこで、このトラドスのような翻訳支援ソフトを活用して表記揺れ・翻訳揺れを防ぐことで、精度向上はもちろんのこと、修正や文章調整の手間も省けるため、コスト削減とスケジュールの短縮というメリットも得ることができます。

【コツその3】ネイティブチェックの実施
翻訳した文章は日本人だけでチェックをするのではなく、最終的にはその言語を母語とするネイティブスピーカーにもチェックをしてもらうと、さらに精度は向上するでしょう。たとえば英語であっても、イギリス英語とアメリカ英語では単語や文法が異なります。そこでネイティブスピーカーに文法や単語、不自然な表現などがないかを校正してもらうのです。

海外法人がある企業ならば、現地出身の社員などにこの作業を任せるといいでしょう。現地の言葉と自社の情報を理解しているスタッフであれば、より良いチェックが可能になります。また翻訳業者の中にはネイティブチェックも含めて実施してくれる企業も多くあるため、依頼をする際にはネイティブチェックが可能かも確認しておくとよいでしょう。

【コツその4】英語をベースとして多言語化を実行する
日本語を話せる人は世界で限られています。また日本語は翻訳が難しい言語でもあります。そのため、多言語化の際に日本語から直接各言語に翻訳をしてしまうと、微妙なニュアンスの違いなどが発生してしまう恐れがあります。

そのため多言語化を進める際には日本語をベースにするのではなく、日本語を英語に翻訳し、訳した英語をベースとして多言語化をしていく方が、誤訳が少なくて済むでしょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか。この4つのコツを押さえておけば、翻訳の精度はグッと向上するはずです。弊社のソリューションである「Spoke」は、厳しいテストに合格したトランスレーターのみが翻訳。機械翻訳と違い、前後の文章の流れ・真意・内容を理解した翻訳ができます。
その中でも2段階の精度選択ができますので、コンテンツによって使い分けることも可能です。
サイトの翻訳・多言語化でお困りの際は、ぜひお声がけください。