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Googleアナリティクスの「指標」と「ディメンション」の違い

Googleアナリティクスでカスタムレポートを作成する際に、初めての人が必ずといっていいほど悩むのが「指標」と「ディメンション」の設定方法だと思います。

レポートのカスタマイズに挑戦するだけでもハードルが高いのに、いきなり聞き慣れない二つの言葉を理解しないといけなくなり、頭の中が「???」となった方も多いのではないでしょうか。

そんな方々のために、「指標」と「ディメンション」の意味と違いについて解説したいと思います。
まずは手っ取り早く、いくつかの例題を見ながら一緒に考えていきましょう。

例題1:検索キーワード別の訪問数が知りたい
例題2:参照元別アクセスの直帰率を確認したい
例題3:Yahoo!から来たユーザーの離脱状況を見たい

これ、何が「指標」で何が「ディメンション」か分かりますか?

知りたい数字が「指標」、集計する単位や区分が「ディメンション」

それではさっそく答え合わせ。

例題1:検索キーワード別の訪問数が知りたい
指標は「訪問数」、ディメンションは「検索キーワード」になります。

例題2:参照元別アクセスの直帰率を確認したい
指標は「直帰率」、ディメンションは「参照元」になります。

例題3:Yahoo!から来たユーザーの離脱状況を見たい
これはちょっと引っ掛け。この状態では明確に「指標」も「ディメンション」も答えが出ていません。これをより具体的なレポート内容として落とし込むと、「指標」と「ディメンション」に何を設定すべきかが見えてきます。

例題3-1:離脱ページごとのユーザー数を、Yahoo!から来たユーザーで絞り込んで確認したい
→この場合だと、指標は「ユーザー数」、ディメンションは「離脱ページ」となります

例題3-2:参照元のサイトごとのユーザー数と離脱数を確認したい
→この場合だと、指標は「ユーザー数離脱数」、ディメンションは「参照元」となります。

二つの言葉の意味するところが何となく分かってもらえたかと思いますが、「指標」とは、ほとんどが数値で表すことのできる「知りたい数字」のこと。「ディメンション」とは、それを「集計する単位や区分」のことです。

何の数値を、どういう単位で見たいのか、を常に考える

カスタムレポートでは、「指標」「ディメンション」「フィルタ」の3つを設定できますが、私はいつも頭の中で以下のような文章形式の質問に置き換えています。

・知りたい数字は何か?訪問数?ユーザー数?離脱率?
→それを「指標」に設定

・その数字をどういう単位で見たいか?検索キーワード別?参照元別?離脱ページ別?
→それを「ディメンション」に設定

・その結果を何かの条件で絞り込みたいか?
→それを「フィルタ」に設定

このようにして、順序立てて質問に答えるように設定していくと、混乱が少なくて正確なレポートが作成しやすいと思います。

参考までに、例題3-1と3-2をカスタムレポートで設定すると、以下のようになります。

離脱ページごとのユーザー数を、Yahoo!から来たユーザーで絞り込んで確認したい

参照元のサイトごとのユーザー数と離脱数を確認したい

慣れてしまうと何も意識せずにサクサク設定できるのですが、不慣れなうちはそこまで辿りつくのが大変ですね。
以上、Googleアナリティクスでの「指標」と「ディメンション」の意味と違いについての解説でした!