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わかったふりをしていませんか? Webマーケティング用語集 「ペルソナ」とは

Webマーケティングに携わる中でイマイチ理解できない言葉が出てくること、ありませんか?しっかりとWebマーケティングに取り組んでいくためにはWebに関わる用語を学んでおくことも大切です。アリウープブログで解説をしていきますので、参考にしてみてください!

ペルソナ=象徴的な顧客像

Webサイトを作成する際にターゲットを定めることは常識ですが、ターゲットの場合は「40〜50代の既婚男性」や「20〜30代の独身女性」といったように、ある程度の幅を持たせた人たちを念頭に置きます。ただ、年代や性別が同じであっても、趣味趣向やライフスタイル、価値観、思考といったものは人によって異なります。そこで、サイトの情報を届けたい人物をより仔細かつリアルに定義して、あたかも実在するかのような「象徴的な顧客」を作り、ユーザーのことを理解する必要があります。その象徴的な顧客の姿こそが「ペルソナ(persona)」です。

ペルソナは、定量的なデータを基に年齢や性別、家族構成などを設定すると同時に、定性的なデータも活用して性格や価値観、趣味趣向、生い立ち、悩み、将来の目標、消費行動の特徴といったところまで細かく設定していきます。詳細なプロフィールを作り上げることで、具体的な顧客ニーズの理解を深めるために役立てるのです。

ペルソナを作るメリットはそれだけではありません。象徴的な人物像を可視化すれば、プロジェクトメンバーの間で「どのような人に情報を届けるか」という共通認識を持てるようになりますし、的確なデザインやコンテンツを設計する上でも非常に役立てることができます。

ペルソナは無根拠では意味がない

ペルソナはあくまでも架空の人物像ですが、しかし根拠のない想像で設定しては意味がありません。前述したように、定量的、定性的なデータに基づいた上で作る必要があるのです。

例えば「40代の男性に向けた情報を発信するサイト」を制作する場合、公的機関や民間の調査会社が発表しているデータを用いて、40代男性の既婚率や平均年収、趣味といった情報を集めます。さらに、実際の40代男性に対してアンケートやインタビューを行い、性格や価値観、悩みといった、「人それぞれ」の情報を集めます。アンケートやインタビューは民間の調査会社に依頼することもできますし、それが難しいようであれば自社の人に協力してもらってもいいでしょう。

そして、集めた40代男性のデータをいくつかのグループに分類すると、自社にとっての象徴的な顧客の輪郭が見えてくるので、そこに細かい情報を肉付けしていくことで、架空の、しかしリアリティを持った人物像が完成します。

デザインやコンテンツ、キャンペーン施策など、サイトの設計・運営で何か悩み事が生じたとき、ペルソナを見返して「このお客様なら何をしたら喜んでくれるだろう」と考えることで、ユーザーにとって最適な選択を取れるようになります。

これから新たな施策を展開する際には、ペルソナを設計してみてはいかがでしょうか。